168-衆-安全保障委員会-4号 平成19年11月16日
辻元委員
社民党の辻元清美です。
昨日、参考人、そして証人喚問が行われました。まず、このことについて、一、二点、防衛大臣の姿勢をお伺いしたいと思います。
いろいろ指摘が出ていますけれども、これは単なる一個人の問題ではなく、日米の防衛産業と巨大な利権、それから不透明な政官業の癒着が内在している構造的な問題であるのではないかというような指摘も出始めているわけですね。ですから、ここでしっかりと所管の大臣として、真相解明を通じてこの問題にけじめをつけなければいけないと私は思います。
特に、米軍再編ということがこの間ずっと進行しておりました。この米軍再編については、本委員会でも審議がされてまいりましたけれども、この米軍再編事業にかかわる所管の大臣というか長官時代から、額賀長官であり、それから久間当時の長官そして防衛大臣、そしてさらにはこの守屋前事務次官が、三人が主役のような形で牽引してきたという状況です。
しかし、例えば、きのうの証人喚問の中では、この米軍再編にまつわる沖縄の海兵隊のグアム移転への疑惑なども飛び出してまいりました。ですから、ここではっきりと、やはりこの三人にしっかりと真相を究明していくということが大事だと思います。じゃないと、前に進められないですよ。
大臣にお聞きしたいんですが、同じ長官、大臣経験者として率直に御意見を伺いたいです。額賀前防衛庁長官、久間前防衛庁長官そして防衛大臣の今の説明で、私は説明責任が果たされているとは思いません。やはり、みずから進んで説明責任をお二人が果たされるということが大事だと考えますが、いかがですか。
石破国務大臣
それがどういう形で、例えば国会に証人としてお出かけいただくのか、あるいは参考人なのか、これは国会がお決めになることであります。私がとやかく申し上げることではございません。
私は、何かのテレビで、沖縄を中心とする米軍再編について、どういうことであったかきちんと認識をしたいというようなことを申し上げました。それは、私自身、自由民主党の中でそういうことを議論する立場にはおりましたが、政府の中におったわけではございませんので、これがどのような経緯をたどってこのようなことになっているのか。あるいは、グアムに建てます住宅についても、四倍というような御指摘がございます。それは、数字だけ見るとそういうふうに見えますが、本当に、積算根拠がどうなっていてこういう数字になるのか、その四倍という数字自体が正しいのか、そのことについてもきちんとした認識を私としても持ちたいと思っておるところでございます。
御質問に戻れば、両元大臣、長官のそういうことについて、自分はかかわっていないというふうにおっしゃっておられるわけでありますから、当然、政治家として、しかるべきところできちんとした御説明をなさるものというふうに私は確信をいたしております。
辻元委員
今の石破大臣の御答弁で、政治家としてしかるべきところでしっかり発言をなさるべきという御発言だったと確認したいと思います。
石破大臣は、御自身は宴席に行ったことがないと前回おっしゃっていたからこそ、究明ができるんですよ。違いますか。そういう立場ですから。自分も行っていたらやましいからできないかもしれませんけれども。私は、今のお二人の説明のあり方は不十分だと思います。大臣、いかがですか。
ですから、私は、閣議で、大臣の方からはっきりと、財務大臣、税金を取り扱う大臣として額賀さんもそこに座っていらっしゃるわけですから、これでは困る、防衛事業を扱う大臣として困る、しっかりと説明責任を果たしていただきたいと、閣議でおっしゃったらいかがですか、防衛大臣として。いかがですか。次の閣議は火曜日ですよね。いかがですか。火曜日おっしゃってください。
石破国務大臣
私が申し上げましたのは、額賀先生であれ久間先生であれ、本当に、防衛庁長官を複数回経験されておられる、私の大先輩であります。あるいは、党においても政府においても要職をお務めの方でありますから、しかるべきところでしかるべく説明をなさる、そのように確信をしているというふうに申し上げました。
どういう場所をふさわしいとお思いになり、どういうような説明の仕方がふさわしいとお思いになるかは、それぞれの先生の御判断でございますので、私がとやかく申し上げることだとは思っておりません。
辻元委員
まだ火曜日まで時間がありますので、引き続き、個人的に大臣に働きかけていきたいと思いますが、一点、事実関係を確認したい。
今、先ほどから問題になっておりました河村延樹防衛政策課長が更迭されたのではないかというようなニュースが飛び込んできているんですけれども、防衛省は更迭するという方針で進められてきていたんですか。いかがですか。