つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2007年5月18日 安全保障委員会

2007.5.18

議事録

166-衆-安全保障委員会-11号 平成19年05月18日

辻元委員

社民党の辻元清美です。

私は、きょうは自衛隊の規律の問題について質問しようと思っておりましたが、それに先立ちまして、今の赤嶺委員の辺野古に関する大臣を初め担当の方々とのやりとりで、ちょっと納得いかぬところがありまして、疑問がありますので、これはすごく重要な点だと思う。私は、防衛省の汚点になるんじゃないかと思っています。

それで、なぜかというと、防衛庁を防衛省にするとき、そして、自衛隊の活動については今回も、改編をする、施設庁の不祥事もなくしていく、反省する、みんなに親しまれるものにするんやと言うてて、自衛隊を辺野古の沖合に出すんかと。私も、これはちょっと趣旨が違うでと。ちょっと違うて、間違っているというように思っていました。

それで、今のやりとりで、先ほど海上自衛隊のダイバーの潜水能力の活用をするんだという答弁がありました。ほな、何でその掃海母艦の「ぶんご」まで出動させなきゃいけないんですか。なぜですか。だれも答えられないんですか。

久間国務大臣

先ほど言いましたように、海上自衛隊としては、あらゆることに対応できるように態勢をとっておく、そういうようなことで命を受けまして、そして待機しておったわけであります。

施設庁からは、民間だけではなかなかスムーズに円滑にいかないので、できれば海上自衛隊の潜水夫で機具を、民間が手際よくやれないところについてはやってもらいたいというような依頼があったので、それじゃ、海上自衛隊の潜水ができる者に潜らせて設置しようということになったんだろうと思いますから、それは、いわゆる一種の公共財としての海上自衛隊をそういう形で施設庁長官が活用したといいますか、依頼を受けて海上自衛隊がそれに対応したわけでございますから、それ自身がそんなに仰々しい話じゃないんじゃないかなと思っております。

辻元委員

今、あらゆる事態にということでしたが、そうすると、何で「ぶんご」まで連れていかなあかんのかと聞いているわけです。乗っていくためですか、ダイバーが。

久間国務大臣

結果としては、先ほど言いましたように、潜水夫だけになりましたけれども、どういう事態になるかわからないわけでありますから、一応大きく構えておって、そのうちの小さい部分だけで対応したという、結果としてはそれで済んだからある意味じゃほっとしているわけでありまして、やはりこれが、もう本当に遭難者が出たりなんかして混乱になったときには、救難用のボートを出すとかいろいろなことをしなきゃならなくなったらもっと大変なことだったと思いますが、ああいう形でおさまって、まだこれから先もあるかもしれませんけれども、ほっとしているという状況であります。

辻元委員

知事も、きょう、私は報道を見ましたけれども、掃海母艦を出すのは、銃剣を突きつけているようなことを連想させ、強烈な誤解を生むと、かなり強く批判されていることは御存じのとおりですね。

私は思いましたね、この話を聞いたとき。そうしたら、例えば、陸上で環境アセスではなくですよ、この環境調査についても私は合法性が疑われると思っていますけれども、陸上でその環境調査をするときに、陸上のどこかに戦車に乗って、手伝うてくれと言われたからいうて、陸上自衛隊の人が手伝いに行けますか。やっていることは同じやないですか。(発言する者あり)同じですよ。(発言する者あり)同じです。いかがですか。

久間国務大臣

それはちょっとオーバーなわけで、陸上の場合に陸上自衛隊が協力するとして、それは、乗用車じゃなくてジープで行く場合はあるかもしれませんけれども……(発言する者あり)まあ、それはトラックで行く場合もあるでしょう。だから、それは大きい船で行ったからといって、ゴムボートで行ったらよかったけれども、大きい船で行ったらいかぬという、それはやはり、大きい船を出して、そこで沖合に大きい船が泊まっておくということは、私は別に、そんな悪いことじゃないんじゃないかなと思っております。

辻元委員

大臣がそういう認識というのは非常に残念というか、普通の大きな船と、それから掃海母艦を出すということを同列に見ていらっしゃるんですか。そういう大臣なんですか。

久間国務大臣

掃海母艦というのは、御存じかもしれませんけれども、とにかく掃海艇をこうして出して機雷を除去したり、海中にある危険物を撤去したり、そういうような掃海艇を駆使する、そういう母艦でありますから、いろいろなことを想定して構えておるときには、機能的には非常にいい船でありますから、そういう点では、何も、軍艦、軍艦と先ほどから盛んに言われましたけれども、そういう仰々しいようなとらえ方はしなくていいんじゃないかなと思っております。

辻元委員

先ほど運用局長が妨害が行われないようにという発言をされたんですよ。この妨害というのは何ですか。

山崎政府参考人

先ほど来から申し上げていますように、「ぶんご」につきましては、防衛施設庁さんの行う現況調査の実施に当たって、機材の設置について海上自衛隊が保有する潜水能力を活用するという目的のために派遣しておりまして、実際に「ぶんご」を派遣して、辺野古沖から派遣を、例えば、潜水夫の方を多数海中に派遣するということが非常にやりやすいという観点から「ぶんご」を派遣したわけでございまして、先生が御指摘のような、何も相手を威圧するとかそういうような観点から派遣をしたわけではなくて、かなり技術的な観点から派遣をしたわけでございます。

辻元委員

私は、局長が先ほど御答弁で妨害が行われないようにとおっしゃったので、それは要するに、妨害が行われないようにというのは威嚇するということじゃないんですか。