164-衆-日本国憲法に関する調査…-8号 2006年04月13日
辻元委員
私たち社民党も、改めて規制を入れる必要はないという立場です。その上で、いろいろ、メディアの持つ特徴がありますので、そのことなどについて御意見を伺いたいと思います。
先ほどから出ております中立性という問題なんですが、一つの例として、例えば一つのテーマを挙げた討論会で、賛成、反対を同数にしたり、多様な意見を入れるということはわかったんですが、それ以外に、中立性ということへの配慮で具体的にどのようなことをされているのか、また、考えていらっしゃるのかを両参考人にお聞きしたいと思います。
石村参考人
討論番組の場合は、すべての、いろいろな立場の方々を人選の上で呼んで、なおかつ、時間にも配慮する、それが一つだと思います。ほかに、中立性といった場合、例えばさまざまなニュースの動き、先ほど笠井先生がおっしゃったような話ですね、例えば何かをめぐる運動が起きている場合に、これは国内だけじゃなく国際的な部分も含めて幅広く伝えていくということも一つの中立性の確保になっていくのじゃないかなというふうに考えています。
堀参考人
政治的な中立性の番組づくり、あるいはトーク番組というふうなものでいえば、先ほど申しましたように、メンバーの選定から、放送する際の発言をどういうふうに平等にするかといったこと、技術的なことと言ってはあれかもしれませんが、そういう、公正あるいは中立を保つべき手だてというのは経験則でいろいろ持っていると思います。
問題は、その中立性ということについて常に考えていく習慣、教育、そうしたものが行き渡っているかということが一番大事な中立性の確保ということなのではないかと思っております。
辻元委員
もう一点、今と関連して堀参考人にお伺いしたいんですけれども、それぞれ個々の番組の中で、討論番組だけではなく、ワイドショーもあれば、バラエティーもあれば、さまざまなものがあります。そうすると、この前の選挙の例が出ましたけれども、どの番組も同じようなことをずっとやってはるわけです。そうすると、全体の量として、放映された量が圧倒的に変わってしまうということがあるわけですよ。
先ほど集中的な取材ということも申し上げましたけれども、各番組が、番組ごとの競争があるので、例えばTBSとかテレビ朝日とか、民放で一社来られるのではなくて、各番組が全部来て、それぞれ同じようなことをやるということになると、結局、全体の、トータルなバランスを欠くという局面があるのではないかというふうに思うんですね。そういう意見についてはいかがお考えでしょうか。
堀参考人
貴重な御意見として検討させていただきます。