自民党に献金してきたメガバンクが、マイナス金利の減収分を庶民の財布で補てん!
――国会で男性の育児参加議論を加速させますー
育児参加議論の機運に水を差す
自民党の宮崎謙介衆議院議員が、「不倫報道」により議員辞職を表明しました。今回の彼の行為は許されません。しかしこの事件によって、ようやく盛り上がった男性の育児参加が水を差されることは、絶対にさけなくては。
私は初当選のころから「男性の育児参加が日本を変える」と主張し、自民党のオジサン議員に跳ね返されてきました。それだけに、宮崎議員の「育休宣言」には「自民党も若い人は意識が変わったんだなあ」という思いもあっただけに、今回の問題は残念でした。宮崎議員の地元は京都3区(大山崎町・長岡京市・向日市・京都市伏見区)。まさにこの高槻・島本の隣の選挙区なためか、私の事務所にも「国会議員に裏切られた」という声をいただきます。
でも、だからこそ、いまの時代に国会に席を置く私たちの責任として、男性の育児参加を進めなくてはなりません。党派を超えて議論を重ねていくつもりです。
マイナス金利のしわ寄せは庶民へ!
アベノミクスの金融緩和政策は破たん寸前、マイナス金利という断末魔のような政策を打ち出してきました。破たんのツケは、庶民の財布にきています。日銀のマイナス金利政策が長期金利を下げたことで、各銀行は雪崩を打って定期・普通預金の金利を下げました。ある大手銀行は定期金利を0.045%→0.025%へと半分以下に。ネット銀行では普通金利を0.02%→0.001%へと1/20に引き下げ。100万円を1年間預けても利息は10円、という試算です。
要するに、減収分は庶民の財布から補てんすればいいということ。でも覚えているでしょうか。昨年末にいくつかのメガバンクは、18年ぶりに政治献金を復活させ、それぞれ約2,000万円を自民党に献金していました。そんなアホな、という感じ。メガバンクが業績好調な理由は、何も円安と株高だけではありません。
日銀の金利で潤うメガバンク
金利0.1%=普通預金の100倍。この、いまの日本ではありえない「高金利」は何でしょう。銀行が日銀に預け入れた際の金利です。いま日銀には、100兆円を超える銀行からの「預け金」が積み上げられています。銀行からすれば、貸し倒れのリスクもなく、しかも高金利ということで我先に日銀に預けてきました。100兆円×0.1%=1,000億円が、ノーリスクのいわば「補助金」としてメガバンクに流れているのと同じこと。
日銀としては、無駄に積みあがった「預け金」をなんとか街中に出回らせ、企業の設備投資などにあてさせるーそれがマイナス金利だといいたいのでしょうが、絵に描いたモチです。
マイナス金利の実態は・・・
まず、すでに各銀行から日銀へ預けてある「預け金」には適用されません(せいぜいゼロ金利)。マイナス金利は、今後の資金供給に対してかかるものです。フツーに考えれば、「預り金」はそのまま日銀においておき、新たな資金供給(銀行にとってはリスク以外のなにものでもない)は極力おさえる、ということ?そういうことならば、さらに企業への設備投資を減速させることになるのでは?こんな矛盾と自己否定に満ちた政策に頼らざるをえないとは、アベノミクスは完全に行き詰まっています。マイナス金利によって「円安」「株高」が進むはずが、事態は真逆です。
まっとうな金融政策を議論するため、予算委員会で審議を尽くします。