待機児童増加は「うれしい悲鳴」と言う安倍総理
〜「原因は子育て女性の就業数増えたから」のウソ露呈 ─〜
都合のよいデータで国民欺く総理
ようやく始まった通常国会。民主党の若手女性議員たちが安倍総理と激論を戦わせています。
ネット上でも大きな話題となっているのが、待機児童に関する安倍総理の「インチキ」を引き出した民主党・山尾志桜里議員の質疑。安倍総理はこれまで「待機児童が増えたのは、安倍政権で女性の就業者が増えたから。無理もない」「うれしい悲鳴だ」という発言をしており、メディアも右にならえで報じてきました。しかし山尾議員は政府資料をもとに「就労女性が増えたと言っても、データを取ってみたら65歳以上の主婦がほとんど。現役・子育て世代の就労女性は横ばい、むしろ2015年には減少」と、待機児童の増加と女性の就労数にまったく因果関係がないことを指摘。安倍総理はしどろもどろで「調査する」と繰り返すのみ。
調査するも何も、公開資料ですよ、安倍総理。ずっと安倍政権の手柄といってきた、その根拠が完全に「ウソ」だったのです。政府はこんな重要な統計も把握せず、都合のよい数字だけを並べて国民をあざむいてきたのです。
「私も5歳の息子を預けながら、働いている母親です。でも、私よりももっと大変な状況で働いて、子どもを育てているお母さんはいっぱいいます。子どもが保育園に入れないっていうのは、本当に子育て世代とか働く母親にとって、心の底からの悲鳴なんです。嬉しい悲鳴なんかじゃないんですよ!」山尾議員の訴えに、議場は静まり返りました。
家計が大変だから働いているのに
安倍総理は数日前に、「実質賃金が下がっている」と指摘されると、「景気回復の過程でパートが増えるから、一人当たり低く出ることになる」として、「働いていなかった妻が働くようになり、私が50万で妻が25万なら75万円。2人で働くと平均は下がる」と述べています。
民主党の西村智奈美議員がこれを追及。安倍総理は「パートとは言っていない」といいわけに終始しましたが、「手取り25万円なら額面は30万円、時給1900円のパートがどこにあるのか。景気がよくなったから働く、という主婦はどこにいるのか。みな家計が大変で働いているのではないか」と西村議員は指摘しました。安倍総理のズレた経済感覚が、今回のバラマキ補正予算につながっているのではないでしょうか。
大臣の疑惑やTPP…問題山積
そして、いま永田町を揺るがせているのが、安倍総理の盟友・甘利明経済再生担当大臣の「収賄疑惑」です。
「口利き」の見返りに、建設会社から総額1200万円相当の現金や接待を受けていたことを報じた週刊誌は、国会内の書店で即売り切れ。
21日の参議院決算委員会で、民主党の安井美沙子議員が追及しました。「大臣室で現金50万円を直接受け取ったのか?」と質問し、甘利大臣から「記憶があいまい」という答弁を引き出しました。50万円を受け取って忘れることができる? これは政権を揺るがす問題ですが、調印間近のTPP議論も重要です。
甘利大臣の追及と同時に、不透明なTPPの全容を明らかにしなければ。
私はいま党の「役員室長」として、若手議員たちを下支えする黒衣に徹して働いています。民主党の若手議員たちとともに、暴走する安倍政権の歯止めになります!