【私たちの年金で、勝手に株を買っている】
<辻元> 年金貰えるのかなって不安を持っている人がたくさんいます。民主党政権の時は堅実運営でした。消えた年金の話ありましたでしょう。自民党政権の時に年金がだいぶ消えていましたが、これをほとんど民主党政権で回復したんです。2兆円以上回復したんですね。ところが今回ですね、この、安倍政権になって、年金を株式投資に入れると。要するに庶民の年金で株をやると。国民年金と厚生年金の運用資産は約127兆円ですが、10月からこの資産の25%を国内株式に、同じ25%を外国株式にと、運用比率が倍増されました。
<水野> 127兆円の半分の60兆円を超える年金資産が、株式に運用されるということですね。ところで、 クリントン時代の財務長官だったサマーズという人が、バブルというのは3年に1度発生してはじけると言っています。2008年のリーマンショックの後、ギリシャ危機が2011年にありました。本当に3年に1度なんですね。つまり60兆円の3割、18兆円が3年に一度消えてしまう。
<辻元>普通株を買うとき、自分で判断するじゃないですか、リスクがあるから。けれども、国民のお金で勝手に株買うて、リスクにさらしてる。
<水野> もし消えた場合、補填はあるんですか。
<辻元>国会の答弁では聞いたことございません。将来、10年先、安倍さん総理大臣ちゃいますやんか。責任とれない。誰も責任取らずに、国民の大事な年金をリスクの高い株に投入する、世界的に見てもおかしいですよね。
<水野>アメリカだって、年金の株式運用はしていないですね。国債中心の運用です。これは大原則ですよね。年金を受け取るのは長くて30年以上後じゃないですか。30年後とか40年後に支払われる。一方で、会社の寿命はちょっと前まで30年と言われていたんですが、最近の調査では18年と言われています。つまり「優良企業に投資します。」仮にそういう方針だったとしても、18年後にはどうですか。逆に30年後に優良企業になる企業が今から分かりますか、ということですね。
<辻元> この安倍政権。社会保障のこともきちんと考えていないですね。今回の選挙には、こんなにリスクのある株式に国民年金や厚生年金といった庶民の年金を入れることをストップさせる、こういう意味もありますね。
<水野>ありますね。