本日、紛争時における在外邦人の国外脱出に関する質問主意書を提出しました。
答弁書が閣議決定されるのは6/6(金)の予定です。
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紛争時における在外邦人の国外脱出に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
平成二十六年五月二十七日
提出者 辻元清美
衆議院議長 伊吹文明殿
紛争時における在外邦人の国外脱出に関する質問主意書
安倍総理大臣は、二〇一四年五月十五日の記者会見で、集団的自衛権に関する「基本的方向性」について述べた。その際に、具体的な事例として、紛争地に在留する邦人が国外脱出をはかる際に、米国が救助し、米国の艦船が輸送しているケースを例示して、集団的自衛権の必要性について訴えた。
以下、紛争時における在外邦人の国外脱出に関して質問する。
一 湾岸戦争において、在イラク邦人、在クウェート邦人及びその他の当該紛争国に在留していた邦人が、緊急事態に伴い国外脱出した際の個々の事例について
1 空路(本邦からの特別機や各国緊急特別機など)、海路(定期便及び臨時便など)、陸路など、どの国のどのような脱出手段を用いて、どのようなルートで脱出したか。脱出した日付及び人数はどうか。脱出者の民間人割合はどうだったか。それらについて、政府の把握している事例をすべて、時系列で明らかにされたい。
2 それらの個々の事例のうち、脱出手段の提供や脱出ルートの安全性確認・確保など、日本の在外公館が直接的に関与して脱出に至った事例はどれか。
3 それらの個々の事例のうち、米軍の艦船や飛行機、車両などが、邦人を救出した例はあるか。また、米国以外の当該紛争国の軍艦船や飛行機、車両などが、邦人を救出した例はあるか。
4 その他、在留邦人の脱出において、日本の在外公館が果たした役割はどのようなものであったか。
5 当該脱出において、政府全体としての対応は十分なものであったか、改善をはかるべき点があるとすればどこか。政府の見解を求める。
二 イラク戦争において、在イラク邦人及びその他の当該紛争国に在留していた邦人が、緊急事態に伴い国外脱出した際の個々の事例について
1 空路(本邦からの特別機や各国緊急特別機など)、海路(定期便及び臨時便など)、陸路など、どの国のどのような脱出手段を用いて、どのようなルートで脱出したか。脱出した日付及び人数はどうか。脱出者の民間人割合はどうだったか。それらについて、政府の把握している事例をすべて、時系列で明らかにされたい。
2 それらの個々の事例のうち、脱出手段の提供や脱出ルートの安全性確認・確保など、日本の在外公館が直接的に関与して脱出に至った事例はどれか。
3 それらの個々の事例のうち、米軍の艦船や飛行機、車両などが、邦人を救出した例はあるか。また、米国以外の当該紛争国の軍艦船や飛行機、車両などが、邦人を救出した例はあるか。
4 その他、在留邦人の脱出において、日本の在外公館が果たした役割はどのようなものであったか。
5 当該脱出において、政府全体としての対応は十分なものであったか、改善をはかるべき点があるとすればどこか。政府の見解を求める。
三 現在、日本政府と米国政府との間で、紛争地における邦人救出についての取り決めがあるか。または、過去に検討されたことはあったか。
右質問する。