本日、3月26日に辻元清美が出した質問主意書の答弁書が閣議決定されました。
第二次安倍政権では、河野談話を継承するとしながら、国内外で言及することを避けようとしてきました。昨年10月11日の国連総会第3委員会でも、韓国側が慰安婦問題にふれたとき、梅本大使は「アジア女性基金」や「総理によるお詫びの手紙」についてはふれても、河野談話については言及しませんでした。
今回のものは、第二次安倍政権で初めて、慰安婦問題については「官房長官談話で謝罪している」ことを閣議決定し、政府の統一見解を示した重要な答弁であると考えます。
答弁がわかりづらいので、整理して掲載します。
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「安倍政権の慰安婦問題への謝罪に関する質問主意書」
平成二六年三月二十五日
提出者 辻元清美
二〇〇七年三月八日提出の辻元清美の質問主意書における「三―3 政府は『慰安婦』問題について『すでに謝罪済み』という立場をとっているが、いつの、どの文書や談話をもって謝罪しているという認識か。すべて示されたい」という問いに対し、第一次安倍政権は「御指摘の件については、官房長官談話においてお詫びと反省の気持ちを申し上げているとおりである。」という答弁を閣議決定している。
菅官房長官は、二〇一三年六月三日の衆議院決算行政監視委員会における辻元清美の質問に対して、「(第一次安倍内閣の)前の閣議決定を否定するとかそういうことは全く、見直しをするとかいったことはありません。閣議決定が私はすべてだと。現在の安倍内閣においてもすべてであります」と答弁している。上記の答弁もまた現在の安倍内閣において「すべて」であるという認識かどうかを確認するものである。
従って、以下、質問する。
一 政府は「慰安婦」問題について「すでに謝罪済み」という立場をとっているが、いつの、どの文書や談話をもって謝罪しているという認識か。すべて示されたい。
(答弁)一について お尋ねについては、先の答弁書(平成十九年三月十六日内閣衆質一六六第一一〇号)三の3についてでお答えしたとおりである。
→三の3について 御指摘の件については、官房長官談話においてお詫びと反省の気持ちを申し上げているとおりである。