政権交代から三年、辻元清美は自民党の負の遺産と必死でたたかいました。約1兆円の有利子負債を抱えた関空を、三年かけて黒字に。それも、無駄を削っただけではなく、低価格航空を導入して関西に人が来るようにしたのです。人が集まればお金が回る。商売の基本です。
二兆三千億円の負債を抱えたJALを再建。住宅エコポイント制度、サービス付高齢者向け住宅制度を設計。
いずれも一朝一夕ではできません。財務省など官僚との激しい対立もありました。でも信念をもってやりとげ、三年たってようやく花開いたのです。
しかし橋下さん、どうしたのでしょうか。「東京代表」石原さんが代表なんて。
石原都政の一〇年間で孤独死は倍に。「新銀行東京」の赤字は三年間で一〇〇〇億円、高槻市の一般会計予算と同じ。当初から「実現不可能」といわれた東京オリンピックの招致費用は一〇〇億円とも。これらの金額を子育て支援や介護にあてたらどれだけ暮らしが助かるか。
こんな石原さんのやり方が通用するのは「東京」だから。いまの日本は極端な東京一極集中で、何もしなくても税収があがる。石原さんのやり方では、大阪はもちろん殆どの自治体は破たん? そんな人に巨額の負債を抱える日本の舵取りをまかせたら大変です。石原さんは故郷をなくした福島の人の前でわざわざ「原発ゼロは無責任」と言い切りました。さらに石原さんが勇ましく尖閣を買うといってから日中関係は猛烈に悪化し、経済も大打撃。日本を代表する電機メーカーも中国市場の縮小で大赤字に。
橋下さんはちょっと前まで「原発ゼロ」「新憲法制定反対」と言っていたのに、石原さんと組んでから政策が一変。石原さんは「原発フェードアウト」の公約を発表翌日には「直させる」と断言。
辻元清美は、橋下さんもモノを言えない(?)石原さんにも、はっきり言います。大ブロシキをいくら広げても、日本の経済は上向きません。自民党の安倍総裁が言うように、「輪転機をぐるぐる回してお金をすればいい」とも思いません。まずは経済の毛細血管・中小零細企業を徹底的に支援すること。そして、脱原発・自然エネルギー推進で産業と雇用を伸ばします。国交副大臣のときにつくったサービス付き高齢者向け住宅をさらに進め、エコタウンを全国に増やします。
そして、女性の力を活用します。IMF(国際通貨基金)が、日本経済再生のカギは、女性の活用だと断言しました。イタリア・ギリシャなど財政破たんにさらされている国は、女性の社会参加の度合いが低い。一方、スウェーデンのように男女ともに働き、子育てしやすい国は、着実に経済成長をとげています。
世界中、経済も国際関係も厳しい。こんな時代に、人気者にすり寄るだけの「腰巾着」たちに日本をまかせられません。だから逆境でこそ力を発揮する、ひとりでも闘える政治家が必要です。大阪から女性の政治リーダーを!