昨日、議員会館内で、作家や弁護士らでつくる市民団体「脱原発法制定全国ネットワーク」設立の院内集会がおこなわれた。集会には作家の鎌田慧さんや経済評論家の内橋克人さんをはじめとした代表世話人の面々がそろい、与野党あわせて41人の国会議員が参加した。
鎌田さんは「国会議員と市民が手を取り合い、協力し合って、脱原発法成立という歴史的快挙をぜひ実現したい」とコメント。内橋さんは「被災者生活再建支援法を市民と議員の協働でつくった。そのときにいたのが辻元さん」と発言。私が1年生議員だった96年当時、阪神淡路大震災を受けて、まさに市民のみなさんとともに被災者生活再建支援法やNPO法制定を実現した。今回の脱原発法制定への市民の動きは、そのときよりもずっと大きな立法運動だとひしひしと感じている。
脱原子力社会の実現のために尽力した、物理学者の故・高木仁三郎さんは、20年以上も前から「脱原発法」の必要性を多くの場所でおっしゃっていた。チェルノブイリの事故が起こった後、高木さんにピースボートに乗船していただいたことがあった。日本のすべての原発を海から包囲しようと、ともに船を出し、いちばん最初に訪ねた原発が、奇しくも福島第一原発だったのだ。
私が呼びかけ人をつとめる「脱原発ロードマップを考える会」でも、脱原発基本法をつくる呼びかけを本格化させている。市民と国会議員がともに集う場に、きっと高木さんがいてくださっているという思いを胸に、立法に向けて動いていきたい。