つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

7/29(日)朝日新聞インタビュー記事「市民とともに政策決定を」

2012.7.29

高槻・島本日記

7/29(日)の朝日新聞にて、インタビュー記事が掲載されました。
====
――野田佳彦首相は「決める政治」の重要性を強調しています。
「民自公3党で合意するのにエネルギーを使い果たし、国民との合意にかけるエネルギーがなくなっているようだ。『私が決めた』という中曽根康弘さんのように家父長的に振る舞う統治はもはや通用せず、国民と一緒に悩み、考えるプロセスが求められる。野田さんは既得権益の代表者としか会っていないように見えて、そこが残念だ」
「野田政権で社会的包摂への取り組みが弱まった。鳩山・菅両政権が新しいものに挑戦して倒され、あつものに懲りてなますを吹いているみたい。これでは自民党政権と変わらないのでは。高度経済成長期には、既得権益を持つ親分衆と面会し、どう富を配分するか決めれば良かったが、増税やエネルギー問題などリスクと負担の分配の時代になると、国民のコンセンサスがないと統治できない」
――党首を期待された社民党を離党し、民主党に入りました。なぜですか。
「政権交代の意義を無にしたくなかった。連立・政権交代・ねじれの時代に、新たな政治の原理を見つけたい。社民党のように権力を批判する存在は大事だが、『権力の市民化』ができないか挑戦したかった」
――では政権交代の意義はあったのですか。
「大阪市長の橋下徹さんが、かつての小泉(純一郎)さんの郵政民営化のように『大阪都構想が実現すればうまくいく』と言わんばかりだが、仕組みを変えても政治の質を変えないとよくはならない。政策決定のプロセスに市民を入れていく。鳩山政権の『新しい公共』円卓会議など、首相や関係閣僚、NPO活動をしている人で社会のビジョンを議論する会議があった。これは今までになかった」
――原発再稼働への抗議行動が広がっていますが、首相は対応しません。
「単なる再稼働反対ではなく、『東日本大震災以前の日本のあり方を再稼働させてはいけない』という声なんだと思う。新しい日本をつくる前向きなエネルギーと受け止めた方がいい。阪神大震災の時に『政府は何もしてくれない』と国会前で抗議した人たちと議員が一体となって被災者生活再建支援法を作った。市民に寄り添う『共働』が大事だ。官邸側から『デモの参加者は減っていくから』との声も聞こえてくるが、我慢比べで乗り切ろうとする発想がずれていると思う」
――民主党は分裂し、混乱しています。再生できるのですか。
「芸術でも新しいものが出てくる時は混沌(こん・とん)とする。今の混沌を新しい政治の原理を生み出す予兆にしないといけない。9月の民主党代表選では政策の中身と政治手法をとことん議論すべきだ」
====================
120729asahi.jpg
紙面のPDFは「メディア・掲載物」コーナーよりダウンロードできます。