あの震災から1年がたちました。
犠牲になられた方々に哀悼の念を捧ますとともに、被害に遭われたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
そして、復興を支えるすべてのみなさまに、心から敬意を表します。
土曜日の夜、政府の追悼式に出席するため地元から東京へと向かう新幹線のなかで、私はこの間のことをふりかえっていました。
震災発生後に任命された首相補佐官として、何度も被災地に赴き、被災者支援の最前線で苦闘するなかで、私は苦悩と希望の間を激しく行き来しました。
たくさんの命が失われ、多くの人たちの心にとてもぬぐえない悲しみが刻み込まれました。
原発事故により、いまも故郷へ帰れない人たちがいます。
それでも、被災地の方々は復興に向かって精一杯前に進もうとしています。
また、この1年間で、登録されているだけでおよそ95万人のボランティアが、被災三県で活動しました。日本社会に新しい「絆」が生まれる、そんな手応えがあります。
3月11日に国立劇場で行われた政府追悼式には、天皇皇后両陛下、総理大臣、最高裁判所長官、そして多くの国会議員が出席しました。午後2時46分、黙とうをささげながら私は強く誓いました。
この日を忘れない、忘れてはならない。
そして被災地に、ひとりでも多くの笑顔を取り戻すために、全力をつくす、と。
政局続きの永田町。一日も早い復興に向けて、与野党の壁を超えて力をつくしていきたい。