今日は嬉しいことがあった。
旧知の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と再会したのだ。
もう10年以上前になるだろうか、当時「参与連帯」という市民運動団体で「落選運動」のリーダーシップをとったパクさんにお会いした。ソウルの市民運動団体がいくつも入っているビルで市民運動と政治の関係などを語り合った。そしてすぐに意気投合した。
その後、パクさんが来日された時に私の国会事務所を訪ねてくださった。そして、市民運動から政界に入った私に関心を持たれ、パクさんの著書で「NPO出身議員」として私のことを取り上げてくれたのだ。
最近では、「希望製作所」「美しい店」「美しい財団」など、社会的企業で経済とコミュニティーを再生する活動にも取り組んでこられた。
NPO法改正やコミュニティービジネス支援などに取り組んできた私とまったく同じ方向での活動で、その後のパクさんには注目していた。
さて、驚いた!
パクさんがソウル市長選挙に立候補したのだ。驚くと同時に「いよいよ、出てきたか」とも思った。いつかは、自ら政治に携わる立場になられるだろうという予感があったから。
そして、当選!したのだ。
私はハラハラしながら選挙戦をフォローしていたのだが、当選のニュースを聞いて、一人でバンザイをしてしまった。
パクさんに会いたい。
日韓友好議員連盟総会で訪韓した時、パクさんは議会が開かれていて会えなかった。
そして、今日、やっと、会えたのだ。
パク市長と民主党議員との意見交換会が議員会館で開かれたのだ。
「辻元さんとは、市民運動時代に語り合いましたねぇ」と開口一番。
「1000万人のソウル市民と就任式がしたかったので、オンライン就任式をしました。当日は7万人、その後100万人のアクセスがありました」
「ツイッターでの政策提言もいくつか実現しています」
「青年名誉市長、障がい者名誉市長、シニア名誉市長などを市民から選びたい」
「青年議会も開きたい」
パクさんらしいスタイルで市長の仕事をスタートしてるなぁ。
「パクさんは市長として市庁舎で働き、私は総理大臣補佐官として首相官邸で働いていた。市民運動時代は、私たちは市庁舎や官邸の外でデモをしていましたよね。時代が変わりましたね」と私。
「これからがタイヘンだね」としっかり二人で握手した。