つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

今年、5つの課題の解決をめざします!

2012.1.1

国会ブログ

明けましておめでとうございます。
「今年は明るい年にしたい」と多くの方が願って、新年を迎えられたのではないでしょうか。しかし、一方で東日本大震災の苦悩の中で新年を迎えた方々もいらっしゃることと思います。私はそんなさまざまな思いを共にしたいと願いながら新しい年を迎えました。
今年は、私にとっては「試練の年」になりそうです。新年早々、試練だなんて…。もっと明るくスタートしたいけれど、そうもいきそうにないところが、ツライ!
「混迷の政治を希望の政治に変えられるか」という課題がズシリと肩にのしかかっているからなんです。
個人的にも初当選から16年目。
野田首相、前原政調会長、枝野経済産業大臣、安倍元首相…は当選年度が私より一期上。同期はみんなの党の渡辺喜美さんや自民党の河野太郎さんなどなど。
私たちの世代が本当に日本の政治が担えるのか。
捨て身の覚悟! が問われる年です。
私は五つの課題を自分自身に課しました。
1)「市民参加型ボトムアップのリーダーシップ」を目指そう。
世の中に閉塞感が漂うと「カタルシス解消型トップダウンのリーダー」待望の機運が生まれます。「あの人ならなんとかやってくれる」という「おまかせ民主主義」ではなくて、「自分も一緒に何ができるか」という「参加民主主義」へ。
子育て、介護、街づくり、自然エネルギー…。「けしからん」とブツブツ文句を言うだけではなく、自分たちでも解決方法を探る。そして新しい仕事を生み出す。
昨年はNPOや社会福祉法人や学校法人への寄付の税額控除を実現し、いよいよ今年から地域、地域で市民の自発的で多様な活動が展開しやすくなります。
この制度は「使ってナンボ、使わなソンやで!」と広めていくゾ。そして一緒に汗をかく。
そんなネットワークを日本中に張り巡らせて、政治の「質」を市民参加型に変えていけるか。志を同じくする人たちと挑戦しよう。
2)「政権取り合戦の政治」から脱却しよう。
ほとんどの政党が与党も野党も経験した。そして参議院でのねじれの苦悩を味わった。だからこそ、国会での与野党の合意形成の新たなプロセスを生み出さなければ。
「復興予算を通して欲しかったら子ども手当てを修正しろ」と要求し、減額したら「マニフェスト違反だ」と追及する野党。そしてひたすら解散総選挙に追い込んで、政権を奪い返すことに執念を燃やす。その気持ちもわかる。自分たちも野党の時はそんな行動に出ていたから。
でも私たちだって言いたいことはいっぱいある。「原発政策だって、財政赤字だって、だれが長年ここまで悪くしてきたのだ。自民党ではないのか」と。
お互いに与野党が入れ替わったけど、政治を混迷させてきた責任は同等にあることを認める「勇気」をもとう。
そして、今直ちに取り組まなければならない課題について議論し、共に解決策を見出そう。と、呼びかけたい。
「政権取り合戦」で政治が前に進まなくなる年にしないために。
3)「カタログ政治」の反省をしよう。
マニフェスト政治の功罪の点検が必要。選挙の時に通信販売のカタログを見比べて「こっちの政党にしよう」と有権者が選ぶ。そして「欠陥商品だ」とクレームをつける。
そもそもカタログ自体が誇大広告だったのではないのか。そして選んだ有権者は「文句を言う」だけでいいのか。
マニフェストの政策を決めるプロセスの透明化と市民参加の回路をつくり、有権者も責任を持つ納得度の高い政策づくりに転換しよう。
  
4)有権者に「厳しいこと」も包み隠さず伝えよう。
ヨーロッパ、アメリカ、そして日本、先進国の財政状況の悪化が危機的になっている。人数が多い団塊の世代などが高齢期に入り社会保障費が若い人たちの肩にズシリとのしかかっている。世代間の連帯がなによりも必要。
みんなわかっている。だけど、いざ自分のことになると「ちょっと待って」となるのでは。政治家も選挙が怖くて問題の先送りをするのでは。
この悪循環を断ちきらなければ。
厳しいことを共に悩み、痛みや負担の分かち合い=解決策を共に作る、そんな政治に変えていこう。
5)「はっきり発言、きっちり仕事」でいこう。
私は前より無口になっていました。
「ここがアカン」と声高に指摘するのは簡単だけど、より良い政策を実現することは一筋縄ではいかないことも体験したからです。現実との格闘に悩む日々に押しつぶされそうになって、つい、無口になっていたような気がします。
今年は、もっと、のびのびやろう!
念願のNPO法の大改正も実現したし、エネルギーシフトはこれからがいよいよ本番だし、普天間基地問題もアメリカでの新しい動きもありそうだし、憲法問題にはもちろんしっかり取り組まなければならないし…。そして被災者支援や復興にも今まで以上に力を入れなければ。
はっきり発言し、そして、ひとつひとつ具体的に丁寧に成果を出していこう。