情けない。
今日この瞬間にも、被災地で苦しんでいる人たちがいる。泥まみれになって働くボランティアの人たちもいる。
原発事故は収束したわけではなく、一瞬たりとも気を抜けない状況が続いている。
多くの子どもたちが、先の見えない不安におびえている。
それなのに永田町で起きているのは、相も変らぬ与野党の権力の奪い合いだ。
本当に情けなく、怒りがわいてくる。
この間、多くの国会議員が被災地を訪れてきたはず。いったいそこで何を目にし、何を耳にしてきたのか。
私も被災地を回るなか、現地の声として聞こえてくるのは「いまは与野党ともに、被災地のために力を合わせてほしい」という切なる訴えだ。
菅総理が「(震災復興と原発事故処理に)一定のめどがついた段階で若い世代にいろいろな責任を引き継いでいただきたい」とおっしゃったのは、自分の進退だけではないと私は感じた。
永田町の古い権力闘争の政治やしがらみも、あわせて退場すべしということではないだろうか。
梅雨が本格化するなか、これ以上の政治空白は許されない。
私も含め今日からリセットし、与野党が力を合わせて被災地支援や原発事故の収束に当たらなければ。そして、未来の希望をつむがなければ。
明日はまた岩手へ。盛岡にボランティア関係団体が集まって今後の活動について話し合う。