嬉しいお知らせ!
明日6月8日、議員立法でつくられたNPO法改正案が内閣委員会で委員長提案され、全党一致で可決される予定だ。
法改正のポイントは、50%の税額控除と税の優遇資格の規制緩和。一年生議員のときにNPO法をつくったときからの悲願だ。
改正案のポイント(pdf)
鳩山政権のもと「新しい公共円卓会議」ができ、税制優遇について検討がされてきた。民主党内にも「新しい公共調査会」ができ、「円卓会議」を受けて菅政権でできた「新しい公共推進会議」には私ははじめオブザーバー参加。
議論に加わるなか、私は「これは、超党派の議員立法でやるべき」と確信。加藤紘一代表のもとでNPO議員連盟を再編し、幹事長として各党と議論を重ねてきた。「国会はねじれているが、これだけは絶対に成立させよう」と、議連メンバーの間では意思一致がはかられてきた。NPOなど現場との意見交換も繰り返し行ってきた。内閣府も、地方自治体との協議を辛抱強く重ねてくれた。
NPO議員連盟役員名簿
そして3月11日。実はこの日の13時から、NPO議員連盟の役員会が行われ、法改正の主要な論点が協議され、方向性が確認された。ここまでくればあと一歩、そう思った直後に、議員会館が大きく揺れた。東日本大震災が発生したのだ。
その後はボランティア担当の総理大臣補佐官に任命され、NPO・NGOのみなさんとは被災者支援のために連携。NPO法を改正し、寄附を集めやすくしてNPOを元気にすることは急務、とあらためて痛感。
再び、NPO議員連盟で法改正のための会合を重ねた。衆議院法制局は現場の声に耳を傾け、知恵を重ね、過酷なスケジュールのなかで作業を進めてくれた。改正法案を仕上げるため法制局員は最終局面では3日間泊り込みの作業になった。
そして6月1日。各党の担当者に電話をかけまくり、党内手続きを可能な限り前倒しするようお願いをしたかいあって、前日までに全党の党内手続きが終了。相変わらず国会はねじれているが、この案件についてはやりましょう、と各党の合意ができている。翌2日の11時から行われる内閣委員会の理事懇談会で、NPO法改正が協議される。3日の内閣委員会で可決されれば、7日の本会議で採決され、衆議院を通過する。なんとかここまできた――と思ったところで、内閣不信任案が提出され、すべての国会日程は吹っ飛んでしまったのだ。国会は本当に、一寸先はヤミだ。
それにもめげず、各党に働きかけ続けた。今朝の自民党国対正副委員長会議で、NPO法改正案については超党派のNPO議員連盟でつくられたものだから、内閣委員会を動かすことは差し支えない、という方針が確認された。そして12時半から内閣委員会理事懇談会が開かれ、8日の内閣委員会での審議が合意され、9日の本会議通過をめざすことになった。
本当に国民のためになることは、超党派で力をあわせれば実現できるということ。被災地のボランティア、そして全国から支援のNPO、さらに思いをともに動いた超党派議員の「熟議」のたまものだ。対立や足の引っ張り合いだけでなく、やれば出来るじゃないか! 政局よりみんなのために働くのが国会議員やで!
あきらめず、しぶとくやってきてよかった。成立まで気を抜かず、力をあわせ続けたい。
法律案要綱案(pdf)
法律案1/2(pdf)
法律案2/2(pdf)