震災ボランティア連携室ができてから一月あまり。各県やNPO・NGOサイドでもいままでになかった新しい連携が進んでいる。
また、私が参加する被災者生活支援特別対策本部では、被災者のみなさんの仕事づくりを中心に動いている。
(1)動き始めた被災者支援四者連絡会議
4月15日、宮城県に入って行政や諸団体との協議を行った。
宮城県社会福祉協議会で協議、県の災害ボランティアセンターを訪問。
宮城県現地対策本部で開かれた被災者支援四者連絡会議に参加。宮城県、自衛隊、政府、社会福祉協議会、NPO・NGOが参加し、被災地やボランティア活動に関連する情報を共有し、ボランティア支援の方向性を決めていこう、というもの。南三陸町、気仙沼市、石巻市でも三者連絡会議(行政、災害ボランティアセンター、自衛隊)が開催されるようになったということだ。かつてないとりくみだ。
0919_001.pdf会議資料(抜粋)
この日はボランティアセンターや避難所をできるだけ回った。沿岸部の七ヶ浜町では、ボランティアセンターに地元の高校生たちが集まって支援物資の仕分けを、自衛隊の方々や地元社会福祉協議会の方々と、力を合わせて行っている。
また近くの避難所では、被災者の方々が自ら大きな鍋で炊き出し。七ヶ浜では避難所の統合が進んでおり、「今日は他の避難所の方をお迎えするからね」と肉野菜炒めをつくることにした、とのこと。この避難所には子どもたちのスペースもあり、大きい子どもが小さい子どもと遊んであげている。炊き出しをしながら「孫や子どものためにがんばらなきゃさ」と語る女性たち。もっと状態の悪い避難所もたくさんあるのだが、避難所の人たちが自ら炊き出しなどができるように支援をさらに強化しなければ。
夕方には地元のNPO・NGOの代表者が毎日集まり日々の活動の情報交換を行っている場にも参加。ホワイトボードに現地報告をどんどん書き込みながら、活発な意見交換が行われた。
(2)NPO・NGOや様々な団体の全国ネットワークと政府との連絡会議
また、全国のボランティア団体との連携も進んでいる。
NPO・NGOや青年会議所、中央協働募金会、生活協同組合などさまざまな団体が集まった「東日本大震災全国支援ネットワーク」では、ボランティア・NPO等と各省庁との定例連絡会議がすでに二回、開催された。仮設住宅の問題や、高速道路の通行の問題など、次々に課題が出され、その場で解決できるものは解決し、持ち帰るものは持ち帰るというスタイル。
0920_001.pdfプログラム・当日参加者
(3)「日本はひとつ、仕事プロジェクト」!
そして次の段階では避難所のお世話やがれきの撤去などを被災者の「仕事」にしていくことが重要だ。被災者の就労支援や雇用創出のためにたちあげたのが「日本はひとつ、仕事プロジェクト」。今後は被災者の自立につなげていきたい。
0921_001.pdf参考資料
壁新聞(3面参照)
次は岩手に入り、地元の方々と協議をすすめていく。