2月15日。
代議士会に出ると、「本会議はやや遅れる見通し」。ええ!?
NHK日曜討論での民主党・安住国会対策委員長の発言が問題になり、13時開始予定の本会議が始まらない。いまだ議院運営委員会も開かれておらず、30分遅れではすまなそうな状態だ。
この日は17時からNPO連絡会主催の「新寄付税制&NPO法改正を求める2・15 緊急院内集会」が開かれるというのに。
やきもきしながら連絡を待っていると、「14:20開会」の連絡が入る。本会議の所要は3時間15分だからええと・・・17時35分! しかももめたときの本会議はたいてい遅れるのが相場だ。
北海道や沖縄から、この集会のために多くの人がかけつけてくれる。主催者のところには申込みが殺到し、予約だけで満員状態だという。
そして今回は、新しい試みとして「ユーストリーム」による全国ネット同時中継と、ツイッターによる現場からの発信を行う予定になっている。チュニジアやエジプトでも、こうしたソーシャルメディアが大きく政治を動かした。それなのに、肝心の国会議員が出られないという事態は何としても避けなければ・・・。
主催者から各党の出席予定議員に連絡を入れたところ、やはり本会議の影響でスケジュールが立たない見通しになっている。参議院の議員にまずは登壇してもらうしかない。私も、本会議に集まった議員に「終わったら何とか行ってね」と声をかけまくった。
16時40分すぎ。続々参加者がやってきて、すでに部屋がいっぱいになりそうだ、という連絡。すると加藤紘一さんが席を立った。「みなさんをお待たせするわけにはいかないでしょう」あわてて私も後を追う。結局、与野党の各党議員がそろって党を代表してあいさつ。鳩山由紀夫前総理も参加して挨拶。私はNPO議連の幹事長として、現在の国会の動きと今回の税制と法改正のポイントを説明。
主催者発表によればなんと300名が参加、立ち見の人も多く出るなか、熱気は最後まで続いた。北海道・沖縄・仙台・福岡・広島と全国各地のNPOの現場の方々の意見を聞く。「いましかない」という今国会での法改正への期待がひしひしと伝わってくる。
私はどうしても遠くからきた人たちの交通費のことが気にかかる。28年前ピースボートを始めたときはたった4人だった。アルバイトをしながら、企画やビラまき・・・何でもやった。市民活動はいつも金欠状態!が身に染みついている。だから高い交通費を出して遠くから来てくれた人たちの思いをしっかり受け止めて法律改正を実現しなければ! NPO法をつくるときも市民の声を国会に包囲し、超党派議員が動いた。
熟議の国会は議員だけで実現するのではなく、市民の声に党派を超えた議員の行動がシンクロしたときに実現する。私はしめのあいさつ。「この法案成立で、市民活動の財政基盤安定元年としたい。熟議の国会、地方に出前もいたします! 皆さんの声で国会を包囲してください」。
NPO法改正で閉塞感が漂う国会と日本に、みんなといっしょに風穴をあけよう!
遠くから参加されたみなさん、準備や運営に走り回ってくれたみなさん、本当にお疲れ様でした。この勢いをかって、次は福岡と大阪でもNPOと国会議員との意見交換会を企画中とのこと。もちろん私も参加! どこへでも飛んでいく。