1月18日16:00から、第1回「一人ひとりを包摂する社会」特命チームが総理出席のもと官邸で開催された。そこに私は、「新しい公共調査会」副代表としてオブザーバー参加した。
第1回議事録・資料
座長は福山哲郎内閣官房副長官、座長代理は「自立生活サポートセンターもやい」事務局長の湯浅誠内閣府参与、「自殺対策支援センターライフリンク」代表の清水康之内閣府参与。構成員は内閣府や総務省、文科省、厚労省の担当スタッフ。私に加え、もうひとりのオブザーバー議員は自殺対策に取り組む松浦大悟議員。
これまで湯浅さんたちとともに、何とかして社会に包括的なセーフティネットをはるためのしくみを作りたい、社会的孤立をなくしたい、と試行錯誤してきた。そこでたどり着いたのが「社会的包摂」という概念だ。
誰もが無防備なままリスクと隣り合わせになっていく社会で、老若男女すべての人に『居場所と出番』のある社会を作り出すことが重要な課題となっている。この特命チームでは、「孤立化」の実態を明らかにするとともに、セーフティネットの強化を含めた社会的包摂を推進するための戦略(「社会的包摂戦略」)策定を目的としている。
まずは予備調査を行い、今夏までには緊急政策提言を行う。年末までには調査をとりまとめ、「社会的包摂戦略」の概要をとりまとめる。2012年度に本調査を実施・公表し、最終とりまとめを行う、というスケジュールだ。
もちろん当面取り組むべき施策についても具体化していく。コールセンター機能を備えた相談・コーディネート拠点の設置などが考えられる。
オブザーバーといっても、議論に加わることができる。どしどしアイデアを出していきたい。
政権交代前では、こうした概念が政策の中心になることは考えられなかった。菅総理も今日はいきいきと「居場所と出番のある社会を作る上で、最も重要課題だ」といっていた。政治が変われば生活が変わる。それを実感できるようにするためにも、しっかりとりくんでいく。