10月30日。
朝9時、交通基本法検討会準備会合。出席者は約50名。私と三日月政務官、そして総合政策局交通計画課、総合政策局安心生活政策課、総合政策局環境政策課、鉄道局、自動車交通局、海事局、港湾局、航空局、道路局、都市・地域整備局が一同に会し、まずは各局から現状と課題を聞いた。
また海外での取り組みとして、1982年に交通基本法を作ったフランス、なかでもLRTやBRTの導入や自転車道ネットワークなど「自動車と他交通手段の割合を50:50に」という目標のもと、総合交通政策を推進しているナントなどの例が紹介された。自転車を公共交通のなかに位置づけたいと考えている私としては、関心のあるところ。パリでは公共の貸し出し自転車「ベリブ」などの試みが始まっており、注目している。
ヨーロッパでは冷戦崩壊のころから、「違うものどうしがいっしょに住むには」という問いに、社会がなんとか答えを出さねばと知恵をめぐらせてきた。そんななかで、「移動の権利」「環境権」なども整備されてきたのだ。そして、セットになるかたちで政策決定のプロセスも変わってきた。
私は、「いままでこんなふうに各局が集まって、公共交通のあり方を議論したことはありますか?」と問うた。何年かに一度、審議会のような形で見直しをすることがあったということだが、直近で2000年だという。
そして「まず、自分がどう暮らしたいか、どんなところに住みたいかという観点から考えよう」、そして局の垣根を越えてタブーのない議論をしましょう、と三日月政務官と呼びかけた。
高度経済成長のときは、道路や空港をどんどんつくっていけばよかった。でもいまはギアチェンジするときだ。すべては試行錯誤で走りながら考えるしかない。ただ、困難ななかでも方策を見つける意志を継続し続けない限り何事も達成できないのだ。子どもや孫の世代のためにがんばっていこう。
次回から、各方面からのヒアリングを進めていく。
副大臣室に戻って、国際航空課との打ち合わせ。日米航空協定会合の報告を受ける。女性の説明者がきてくれるのは本当に珍しい。写真をパチリ。
その後、整備新幹線について打ち合わせ。アスベスト問題について協議。
13時30分、面談のあと、14時30分から第1回日本航空再建対策本部。前原大臣を本部長に、古川内閣府副大臣、大塚内閣府副大臣、峰崎財務副大臣、加藤法務副大臣、松下経産副大臣、渡辺総務副大臣、長浜厚労副大臣、それに国交省の事務次官と交通審議官、航空局長が参加した。
私は事務局長としてこの問題に取り組んでいくことになる。
なお、今日から私の公用車は次世代自動車(燃料電池車)に。エコカー推進・開発をアピールしていこう。