選挙が終わり、息つく間もなく永田町へ。民主党から社民党、国民新党への連立の呼びかけを受けて、早急に方針を決めるためだ。
9月1日に常任幹事会を開き、翌日の全国代表者会議で討議する課題を整理した。
1.民主党、国民新党との連立政権協議に参加する。
2.連立政権協議のなかで、政権として何を行い、何を行わないかをまとめる。選挙前に3党でまとめた共通政策を生かして、それを発展させる。憲法を生かし平和・軍縮を促進する政策の実現を図る。
3.社民党としては政党間の調整システムや政府・与党連絡会議を設け、ここでの議論を重視するよう求めていく。また、国家戦略局や行政刷新会議が設置されれば、これらにも加わるようにする。
4.新政権には国民の期待が高い。社民党としては、マニフェストの冒頭の「社民党はめざします」に盛り込んだ4項目を実現させ、政権交代の意義をアピールしていく。
5.政権運営には、透明性が確保されなければならない。議論の過程をオープンにして、国民に議論の内容を理解してもらうよう努める。
6.以上、党の方針を踏まえ協議し、そのうえで政権参加の態度を決定する。
2日の午後2時から党本部で開かれた全国代表者会議、各地の代表者からさまざまな意見が出された。とくに憲法や基地問題、共通公約の優先順位をどうするのかなどと、さまざまな意見が噴出。
「地元で街宣をしていたら、『社民党は政権の中でがんばってもらわな困る』と何度も声をかけられた。泥にまみれても、国民のみなさんのためになることをしなければ」という声もあった。
議論の末に、3党による連立協議に入ることを大きな拍手で確認した。
そして私は社民党国会対策委員長に。与野党の調整係だ。
近畿比例区で当選した服部良一さんをはじめ、新しく加わった国会議員のなかまといっしょに「がんばろう」でしめくくった。
終了後、連立協議の下打ち合わせ。間もなく、民主党の鳩山代表がやってくる。
私は党本部の玄関で鳩山代表をお迎えし、あいさつ。ここ数年、沖縄の知事選をはじめ野党共闘の遊説で全国各地でご一緒した。また、NPO議員連盟の副代表と事務方として奔走したり、はては「友愛クラブ」で講演させていただいたりと、鳩山代表とはフィールドが重なることが多かった。
「NPOが元気になる政策をうって、新しい市民社会をつくりましょう」と耳打ちした。
さて今日から始まる連立協議。連立というのは対等な党と党との協議だ。社民党は働く人のための党として、とくに若い人たちが派遣切りなどでしんどい状況にあるいま、しっかり政策を打ち込んでいく。
また「違う」といわれる安保政策だが、実際にこの4年間安保担当として民主党とさまざまな協議をしてきたが、実際には共通するところが多い。沖縄・辺野古の米軍基地については県内につくらせないことで一致しているし、憲法審査会の設置についてもいっしょに反対してきた。給油問題についても「継続容認」「即時撤退」と違いを言われるが、民主党も特措法の期限が切れる来年一月には撤退させる方針だ。「即時」といっても、これから臨時国会を開いて議論するプロセスが必要になる以上、最短でも「撤退」が可能になるのは11月から12月というのが現実的な見通し。わずか1ヶ月の違いであれば、十分調整可能だと私は思う。「違い」を力に変える、それが連立政権の醍醐味だと私は身をもって知っている。
明日もまた、連立政権協議が続く。