○辻元清美君 まず最初に、紅麹問題、健康被害なんですが、総理、昨日まで死亡者が2名ということだったんですが、また増えたようなんですね。報告受けていらっしゃいますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 昨日の報告に加え、昨日までの報告に加えて、本日、死亡との関連が疑われる事象が追加で2件あったこと、これが明らかになり、報告を受けております。
○辻元清美君 私、制度の見直しの議論も必要なんじゃないかと思うんですね。というのは、やはり、これ安倍政権時代に、思い起こせば、健康食品、ビジネスチャンスにと、アベノミクスの成長戦略の一つとして届出だけにした。これが、安全規制の行き過ぎた規制緩和と当時からも批判がありました。ここに一因があるんじゃないかという指摘も出ております。
原因究明はこれからですけど、やはり死者がどんどん増えているんですよ。規制緩和の見直しも含めた再発防止、即座に着手すべきじゃないでしょうか。いかがでしょうか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政府としてこれまで、この御指摘の事案につきまして、3月26日のヒアリングから始まりまして、翌27日には、大阪市に対して廃棄に向けた回収を命じる、さらには消費者庁において再検証を行うよう求めるなど、対応してきたわけでありますが、委員御指摘のように、まずはこれ、原因の特定、これが重要であると認識をしています。
関係省庁連携をして、4省庁による関係省庁連絡会議、これを昨日開催し、そして本日、厚生労働省の審議会を開催するなど取組を進めているわけですが、この原因の特定を進めた上で、再発防止においていかなる施策が必要なのか、委員の御指摘も踏まえながら、いかなる政策が必要なのかを政府としても検討してまいります。
○辻元清美君 私の指摘も踏まえてということですので、制度の見直しも含めて審議会で御議論いただきたいと思いますが、よろしいですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 原因をしっかり明らかにして、必要であるならばあらゆる対応を検討しなければならないと考えます。
○辻元清美君 では、裏金問題行きます。
総理、聞き取り調査、4人の安倍派幹部の一部から、キックバック再開の判断には森元総理が関与していた、こんな新証言が出たと報道されました。事実ですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 報道、承知しておりますが、今、自民党としての聞き取り調査、これは政治、政治責任あるいは道義的責任を明らかにするために必要な聞き取り調査を行うということで、今調査を行っております。調査続けておりますので、これ、今の段階で内容について明らかにする、これは控えております。
○辻元清美君 それでは確認しますけど、ここ焦点なんですよ。昨日の総理の答弁では、森元総理の関与の証言は一切認められなかったと昨日は答弁されているんですよ。そうしたら、昨日も聞き取りをしても、同じ答弁ここでできますか。どうぞ。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政府としては、失礼、自民党としては、公式にこの森総理が直接関わる発言については把握していない、現状においては変わっておりません。
○辻元清美君 現状においては。
そうしますと、確認しますが、昨日も2名聴取されました。この4名からも、新しい聞き取りでも、キックバックの再開の判断には森元総理が関与していたというような答弁はないということでよろしいですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 先ほど申し上げました、今の段階で追加の聞き取り調査の内容については明らかにしない、なぜならば、聞き取り調査を続行しているわけですから、全体として整理をした上で明らかにすると申し上げています。
このことも含めて、公式に自民党としてこの御指摘の点について把握し公表するものはないと申し上げております。
○辻元清美君 昨日も、聞き取りを一日やった後の答弁が、森元総理の関与の証言は一切ないと答えているわけです。だから、今日はなぜ言わないんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) いや、今の御質問は、今行っている追加の聞き取り調査の内容についての御質問であります。これは、聞き取り調査を続けているので、今の時点では内容については申し上げませんと御答弁させていただいている次第であります。それも含めて、公式の場でその御指摘の点等について把握しているかということについては、今はありませんと申し上げております。
○辻元清美君 昨日、これ直接関わるという発言は把握されておりませんと総理言っているんですよ。昨日も再調査していたでしょう。昨日の2名からこういう発言出たんじゃないですか。だから今日は言えない、言い切れないんじゃないですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 昨日の答弁と御確認いただきたいと思いますが、自民党の聞き取り調査、あるいは政倫審の弁明、それを通じてこの森元総理の関与に関する発言は把握しておりませんと申し上げました。そして、そのことは今でも変わっておりませんし、そして、今行っている追加の聞き取り調査については、内容は今明らかにはいたしませんと申し上げております。
いずれにせよ、公式に申し上げることは変わっていないと思っています。
○辻元清美君 これ、キックバックの再開の判断には森元総理が関与していた、昨日出ていると私は思います。それは相当堅い筋から聞きました。
で、これ、もしも、もしも、もしもですよ、握り潰したらですね、これを、茂木幹事長、森山総務会長、岸田総理の責任問題になりますからね。もしも出ていたらはっきりと明らかにする、約束してください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 追加の聞き取り調査についても、今後、政治責任を明らかにする、こうしたこの党の判断につなげていきたいと思いますが、その過程の中で、聞き取り調査についてもこの正式に公にすることを考えていきたいと思います。
いずれにせよ、聞き取り調査の内容については、この本人から本音で御発言をいただくためにも、これ公表の在り方についてはこの細心の配慮をしなければなりません。今の時点でこの内容について申し上げることは控えている、これもその一つであります。
○辻元清美君 そうしますと、この政倫審に臨んだ4人、政倫審では森元総理の関与は一切ないというような証言をしてきました。で、昨日これが覆っているとしたら、この4人は政倫審でうそをついていたということになりますね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 内容については今の時点で申し上げないということを再三答弁させていただいております。
○辻元清美君 あのね、先ほど理事懇が開かれました。その中で、自民党の方からは、今後の追加の聴取、森元総理も含むというような御発言があったようです。よろしいですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 委員会のこの現場でのやり取りは承知しておりませんが、いずれにせよ、国会での対応は国会の現場において判断されるものだと思います。(発言する者あり)
○委員長(櫻井充君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(櫻井充君) 速記を起こしてください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今ちょっと質問を取り違えました。
追加のその聞き取り調査に対象となるかという御質問だということでありますが、これ、この追加の聞き取り調査については、この政治責任を判断する上において必要な聞き取り調査を行うということでスタートしています。そのために、対象が誰になるのか、これについては従来から明らかにしておりません。
今後についても、この政治責任を明らかにするために必要な方々の対象にすることを検討していきたいと思いますが、現時点でそれについても調整中でありますし、明らかにはしておりません。(発言する者あり)
○委員長(櫻井充君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(櫻井充君) 速記を起こしてください。
改めて、岸田内閣総理大臣。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自民党として追加の聞き取り調査を行っておりますが、これは、今回の案件には森元総理を含む多くの関係者が関わっているという御指摘があります。その中から、この政治責任を明らかにするために必要な対象者、誰にするのか、これを検討しながら聞き取り調査を続けております。そして、聞き取り調査の対象、誰なのかということについて、昨日、おとといはマスコミ等で名前が出ておりましたが、そもそも党としては、誰を対象にするのか、これは明らかにしておりません。これからにつきましても調整を行っていきたいと考えております。(発言する者あり)
○委員長(櫻井充君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(櫻井充君) 速記を起こしてください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回の自民党の追加の聞き取り調査ですが、今回の案件に森元総理を始め多くの関係者が含まれます。よって、今回の聞き取り調査の対象に含まれ得るわけでありますが、いずれにせよ、自民党としては、政治責任を明らかにするために誰を対象にするのか、今まだ調整をしているところでありますし、いずれにせよ、それを、対象が誰なのかということについては最初から明らかにすることはしておりません。
○辻元清美君 森元総理が含まれ得るという理解でいいですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 森元総理も関係者の一人でありますから、その政治責任を明らかにするために必要な方ということで含まれ得るものではありますが、しかし、いずれにせよ、まだ必要な方が誰なのか、調整中であります。
○辻元清美君 総理、いつからこのシステムが始まったかという点については、国民の皆様から、はっきりしないという指摘がある、これ昨日の答弁なんですよ。だから、追加の聞き取りやっている。
これ、やっぱり森元総理に聞かないと分からないと思います。いかがですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今答弁したとおりであります。
○辻元清美君 あのね、昨日の聞き取りの後、ほかの報道も出ているんですね。
キックバック再開について、2022年の1月、8月の会合というのは割と有名なんですけど、1月、安倍総理は、派閥会計責任者と会い、所属議員への還流について説明を受け、西村氏とも面会したという報道が出ています。
西村さんからこういう証言ありましたか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) なぜそういった報道が出るのか理解できませんが、党としては聴取の内容について現時点で明らかにすることはしておりません。
○辻元清美君 ちょっともう一点聞きますね。
この同じ年の3月にも協議があったと。ここで、安倍氏が同派会長経験者の細田博之前衆議院議長、西村、世耕両氏を集めて実施、この場で還流についての話合いが持たれた可能性があると、こういう証言出ていますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 繰り返しになりますが、追加の聞き取り調査、まだ必要な、聞き取りが必要なのか、これを調整している中であります。続いているところであります。現時点において、内容について明らかにすることはいたしません。
○辻元清美君 あのね、この点については、3月の14日の政倫審で蓮舫議員が世耕議員に、3月に安倍氏に呼ばれて何らかの話合いを持った記憶はあるかと問うているんですよ。これに対して世耕議員は、記憶にないと答えているんですね。しかし、どうも総理の聞き取りではこの3月の会合の話も出てきているんじゃないかと。だから、にじみ出て、報道が出ていると私は思いますよ。
これ、世耕さんが政倫審で虚偽答弁したのかということになりかねないんですよ。そうすると、何のための政倫審だったのかと。これ、総理、言えない言えない言えない、中身は言えない。
ちょっと、じゃ、一点聞きますね。その聞き取りの調査はいつ出すんですか、報告。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 聞き取り調査については、今後整理をした上でこの政治責任の判定、判断につなげてまいります。その過程の中で適切に聞き取り調査の内容についても明らかにしたいと思います。
○辻元清美君 政治責任の判断に聞き取りを使うということですから、処分の前に聞き取り調査の結果を公表するということでいいですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) これは党として対応を判断いたします。
○辻元清美君 処分の前に出さないと、どうしてこの処分されたか、国民分からないじゃないですか。
処分の前に出すと明言してください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政治責任を明らかにする、その過程の中で適切にタイミングを考えます。
○辻元清美君 もう一度聞きますよ。処分の前に聞き取りの結果を、当たり前じゃないですか。政倫審でうそを言っていたかもしれない。国会なめるんじゃないですよ。自民党の内輪の聞き取りだけで決められる問題ですか。国民は物すごく関心持っているんです。もう自民党丸ごと疑われますよ、そういう姿勢をしていたら。
聞き取りの前にきっちり、聞き取りの報告は処分の前に出す、ここでおっしゃった方がいいですよ、総理のためにも。もう一回。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自民党として政治責任を判断するということであります。そのための聞き取り調査を行っていると申し上げています。その判断のプロセスの中で適切に内容を明らかにしたいと思います。今はそれ以上のことは考えておりません。
○辻元清美君 これ、もう自民党の中の問題だけではなくなっています。そうなると、やはり政倫審では決着付かないので、世耕さんを始めまずこの4人、証人喚問ではっきりさせればいいと思うんですよ。
総理、こそこそと、何かよく分かんないけど、誰と会っているかも言えない、誰を調査しているかも分からない、中身も言わない、誰呼ぶかも分からない、そんなことで、この時点に至って国民納得しませんよ。私たち立法府も納得しません。この人たち、堂々と証人喚問で証言しなさいと言ってください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自民党として政治責任を判断するために聞き取り調査を行っている次第です。
マスコミ報道等いろいろと御指摘をされますが、党として内容については明らかにしていない、この中で報道が飛び交う、私もどうしてそういうことになるのか大変疑問であります。いずれにせよ、党の手続は進めてまいります。
そして、国会においての対応につきましては、国会において今までのこの議論等をしっかり踏まえて判断されるべきものであると考えます。
○辻元清美君 ごちゃごちゃ飛び交うのが嫌だったら、証人喚問で決着付ければいいんですよ。証人喚問というのは、答えを控えさせていただくと答弁したところが隠したいところだと分かるんですよ。公の場で、国民の場でやろうじゃないですか。自民党総裁として受けて立ってくださいよ。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自民党として政治責任を判断するために聞き取り調査を行っている、これを申し上げているわけであります。国会においての対応は国会において御判断いただくことであると考えます。
○辻元清美君 総理、今日の理事懇でこういう発言も出ました。なぜ再調査を始めたのかという理由に対して、自民党からこういう説明がありました。2月の調査の中で、3月の還流協議がなされた可能性があった、今日の報道ですよ、だから、そこをはっきりさせなきゃいけないから再調査を始めたというような説明があったんですよ。事実ですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 3月の会合等について御指摘がありましたが、私は何のことだかよく分かりません。これは、党としては、(発言する者あり)いや、いや、党としては、実態を把握するために、政治責任を判断するために聞き取り調査を行っているわけであります。具体的に何があるから再調査を行う、そういったものではありません。全体として政治責任を明らかにするために聞き取り調査を行っております。
○委員長(櫻井充君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(櫻井充君) 速記を起こしてください。
○辻元清美君 2022年の3月に安倍派の還流協議がなされたと。これ蓮舫さんも質問したんです、世耕さんに。で、記憶にないとおっしゃったわけですけれども、このとき、西村さんや世耕さんが出ています。
で、今年の2月に自民党は調査報告書をまとめられましたね。このときに既に、この2020年3月の安倍派の還流協議が、(発言する者あり)22年3月の安倍派の還流協議がなされた可能性が浮かび上がっていたと。なので、その点も含めてきちんと再調査を今回しなきゃいけない、だからしているんだという説明を理事懇で受けているんです。
これでいいですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 2024年の2月の前回の自民党の聞き取り調査のみならず、その検察の捜査があり、そして政倫審でのやり取りもあり、それを通じて、まだ国民の中に、国民の皆さんの中に様々な疑念の声がある、これにやはり応えて、にしっかり党としても確認をした上で政治責任を判断しなければならない、こういったことで追加の聞き取り調査を行っている、これが今回の趣旨であります。
○委員長(櫻井充君) 速記を止めてください。
〔午前11時49分速記中止〕
〔午後0時5分速記開始〕
○委員長(櫻井充君) 速記を起こしてください。
暫時休憩いたします。
午後0時5分休憩
─────・─────
午後0時44分開会
○委員長(櫻井充君) ただいまから予算委員会を再開いたします。
令和6年度総予算3案を一括して議題とし、休憩前に引き続き締めくくり質疑を行います。辻元清美さん。
○辻元清美君 今までのところ整理して、総理、答弁ください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 2月の自民党の報告書には、2022年3月に協議があったというような旨の記載はありません。
報告書が提出されて以降、質疑や各種報道があり、党の処分の検討を鑑みるに当たり、疑念が残っているため、追加の聞き取り調査を行ったものであります。
○辻元清美君 ということは、総理、自民党の調査報告書は甘かった、そして、その後の政倫審でもうそを言っているかもしれない、だから総理が追加の聞き取りをやっている、これでいいですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 調査は甘かったという御指摘でありますが、調査についてはこの報告書に書いてある方式で最善を尽くしたものであると思います。
しかし、その後、様々なやり取りが国会でもありました。それを受けて、疑念が残っているために追加の聞き取り調査を行うことにした次第であります。
○辻元清美君 その後出てくるということは、調査が甘かったともう認めた方がいいですよ。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 一連の事案については、検察の捜査があり、聞き取り調査があり、政倫審での弁明もあり、様々な努力が続けられてきました。それでも疑念が残っているため追加の聞き取り調査を行うことといたしました。
○辻元清美君 それでも疑念が残るということは調査が甘かったということですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 党として政治責任を判断するに当たって疑念があったことについて聞き取り調査を行いました。それまでの取組において、まだ不十分であると国民の皆さんが感じている部分に対して改めて聞き取りを行う、これが追加の聞き取り調査の趣旨であります。
○辻元清美君 調査報告書も一体何だったのか、政倫審でも、茶番だったんですかね、総理が再調査しなきゃいけないぐらい。
これね、総理、もう総理の言うことも自民党の言うことも全く信じられなくなっています。今もうガバナンスの崩壊ですよ、これ。ちょっと、大体、派閥の解散の話から始まったでしょう。
総務省に聞きます。
二階派、そして安倍派、岸田派、派閥、政治団体の解散届は出ていますか。
○政府参考人(笠置隆範君) 通告がございましたので、志帥会、清和政策研究会、あと宏池政策研究会について確認をいたしましたところ、昨日3月27日現在で政治団体の解散届は提出されておりません。
○辻元清美君 総理、何で提出していないんですか。解散していないじゃないですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 解散を決定してから後、その財産等様々な処分を行わなければなりません。様々な手続、作業が必要となります。それを行ってからでないと、解散の届出はできないものであると認識をいたします。
○辻元清美君 口だけじゃないですか。財産幾ら残っているんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 財産幾ら残っているかということですが、銀行の預金が幾ら残っているかという御質問でありますが、これについては、ちょっと待ってください、これは、この宏池政策研究会につきましても、法律に基づきこの残高等は明らかにしております。
その最新の数字で申し上げるならば、令和4年12月31日、78,338,271円、これを翌日に繰り越している、こうした報告をしております。
○辻元清美君 それ、還流分も追加しているんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 不記載分につきましても、既に修正をしておりますので、修正した上での数字だと認識をいたします。
○辻元清美君 処理はどうするんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 処理をどうするか、この財産につきましては、様々な残務処理を行った上で、残りの財産については政治団体として判断をすることになります。
これについては、党内において、そうした財産をどうするのか様々な議論があります。適切に政治団体としても判断することになると考えます。
○辻元清美君 偽装解散ですよ。派閥のお金の問題が、今、お金をどうするかなんですよ。口だけで解散しますと言っても駄目なんです。
政治団体解散してお金をどうするかを、岸田総理、決めたらいつ公表しますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 決定して処理をしたら、当然のことながら、それは収支報告、公にし、報告をした上で公にする、当然のことであります。(発言する者あり)いや、だから、それについて……
○委員長(櫻井充君) 済みません。発言は、委員長の許可を得てから発言してください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) それについて、先ほど申し上げたように、適切に判断いたしますが、その処理について報告するか、それは当然のことであります。
○辻元清美君 次の総裁選に向けて、各派閥、お金の処理しないんじゃないですか。
じゃ、聞きますね。
総理は、自分は処分される人ですか、処分する人ですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 処分というのは党の処分ということかと思いますが、それは党の手続に従って、そして党が判断するということであります。党員である以上、全てが処分される対象であると思いますが、今回の件において誰を処分するのか、どのように処分するのか、党の手続に従って党が判断いたします。
○辻元清美君 党が判断する党というのはどこのことですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自由民主党であります。
○辻元清美君 自由民主党のどの機関ですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 党の中に党紀委員会等の制度があります。党規約でいきますと九条、十条、こうした党規約等に基づいて処分を行う場合には手続をする、進めることになります。
○辻元清美君 そうすると、党紀委員会の委員、何で今回の聞き取りに入っていないんですか、聞き取りに。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 党紀委員会につきましては、党紀委員会を開いた際に、対象となる人間の弁明を、弁明書を受け付けるなど、手続が定められています。その手続に従って党紀委員会は判断するものであると認識をいたします。
○辻元清美君 党規約の何条に基づいて判断しますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 先ほど申し上げました党規約で申し上げるならば九条、十条を中心に、党……(発言する者あり)処分、ちょっと待ってください。処分、党規約でいいますと九条、十条だと思います。
元々、党則というものがありまして、党則で、第九十二条で処分を定めておりますが、それは党規約、党規律規約に定めるところによって進めると定められています。そして、その党規約が先ほど申しました九条、十条、この辺りになると認識をしています。
○辻元清美君 じゃ、党規律ではどうですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今申し上げましたが、党規律、党、失礼、党則で九十二条、そして党規律規約、これが九条、十条、これに当たります。
○辻元清美君 これ、党規約、規律の二十三条の六項が当たるんじゃないですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 二十三条、委員がおっしゃるのはこの間改正された方の文でしょうか。これは改正されたものでありますが、当然、過去の案件に関しましては従来のこのルールが適用されるものだと考えます。
○辻元清美君 じゃ、改正の部分は適用されないんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) これ、当然のことでありますが、これ遡及適用ということはないと考えております。遡及、遡及処罰の禁止、この観点から、こうした改正後の規定を適用すること、これは慎まなければならない、このように考えます。
○辻元清美君 これでは、会計責任者の有罪の判決が確定した場合は、離党の勧告又は除名の処分となっているんですよ。
これは適用しないということなんですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 事案の発生後、新しくこの改正したルールは遡及して適用しないということを申し上げております。
○辻元清美君 これ、岸田派の会計責任者も刑事責任問われました。これ適用されたら、総理も離党勧告、除名の対象になるんじゃないですか、これが適用されたら。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) これは、事案の内容に鑑みて会計責任者に責任がとどまるものではない、こういった内容であります。具体的な案件にどのように適用するのか、これはその個別の案件において判断されるものであると思います。
○辻元清美君 総理、御自身の責任、どう取られますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 私の責任としては、まずは関係した派閥における責任、そして党総裁としての全体の責任、こういったことでありますが、処罰ということであるならば、これは党規約、党の判断に委ねることになります。
○辻元清美君 除名とか離党勧告に匹敵する、そういうことだと思いますよ。
二階元幹事長のこれ不出馬、理由何でしたか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 詳細今ちょっと手元にありませんが、自らの政治責任に鑑みてこの判断をした、決断をされた、このように認識をしております。
○辻元清美君 どういう政治責任か具体的に言っているんですよ。どうですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 派閥の政治資金に関わる問題であったと記憶しております。
○辻元清美君 あのね、政治責任は全て監督責任者である私自身の責任であるのは当然のことだということで不出馬を決められました。
この二階元幹事長や安倍派幹部も含めて全ての監督責任は誰にあるんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回はこの派閥における政治資金をめぐる問題であります。しかしながら、これは自民党の中の派閥でありますから、自民党総裁としてこの問題について信頼回復に取り組まなければならない、このように申し上げて取り組んできました。
○辻元清美君 国民から見たら、何派の裏金問題というんじゃなくて、というより自民党の裏金問題なんですよ。各派閥の責任以上に、各党、いや、政党の自民党としての責任が問われているんですよ。
総理、どう責任取るんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 先ほど申し上げたように、今回の事案を受けて、派閥の問題ではありますが、法的には別の存在の派閥の問題ではありますが、自民党のこの信頼が問われている、こうした厳しい目に対して自民党として対応しなければならないということで、この問題について実態の解明と責任、説明責任とそして政治的な責任、これを果たしていかなければならない。なおかつ、再発防止に向けて法改正も含めて取り組んでいかなければならない。それをしっかりとリードすることが総裁の責任であると考えます。
○辻元清美君 何か、私は、自分だけが生き残る権力闘争のようにも見えますよ。これ、国民から見たら総辞職物であるという認識ありますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回の内容について丁寧に説明をするとともに、自民党としてこの問題どうけじめを付けるのか、総裁として再発防止も含めて信頼回復の先頭に立つ、この責任を果たすことが私の立場であると考えます。
○委員長(櫻井充君) 時間が参りました。
○辻元清美君 最後に申し上げます。
国民にもう処分決めてもらうしかないんじゃないですか。総理も解散のタイミング探っているじゃないですか。そう見えますよ。処分まではしないとおっしゃった。じゃ、処分するんでしょう。解散で決着付けたらいいんじゃないですか。どうですか。最後だけ。
○委員長(櫻井充君) もう時間でございます。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政治の信頼回復に向けて取り組まなければならない、自民党に対する厳しい目が注がれている、強い危機感を持ってそこの取組をリードしなければならない、まずはこれに専念いたします。その上で、政府としての責任を果たしていきたいと考えています。解散・総選挙については全く考えておりません。
○辻元清美君 終わります。
○委員長(櫻井充君) 以上で辻元清美さんの質疑は終了いたしました。