2月25日、夕刊フジから、旧民進党時代の党サポーター会費の件についてお問い合せをいただきました。
事務処理上の誤りが確認できたことから、本件についてご説明します。
問い合わせ内容は、旧民進党で辻元清美が代表を務めていた「大阪府第10区総支部」が開示請求に応じて公開した1万円未満の少額領収書について、受け入れた趣旨と異なる目的のために支出されたのでは、というものでした。
本件は、辻元清美が所属していた旧民進党の「党サポーター制度」の会費の、党への入金にまつわる事務処理に誤りがあったことが原因です。
まず、旧民進党時代の「党サポーター制度」について説明いたしますと、民進党を応援してくれる一人ひとりの「個人」(団体は加入できません)に年間2000円の会費を払っていただき、党の活動を支えていただくというものです。私たちは当時、党を応援してくださる個人の皆さまに「民進党を応援してください、党サポーターになってください」とお願いをし、企業・団体・労働組合にも広く声をかけさせていただいていました。下でご説明するような、今回の「貼り違えた4枚の伝票」を含めて、サポーター会費は、いずれも民進党を応援したいとお考えの個人の皆さまをとりまとめてくださった企業・団体・労働組合・個人から振り込んでいただいており、これらは、その趣旨に従って民進党として使わせていただいています。
今回の夕刊フジからのお問い合わせは、本来は、旧民進党の収入になるはずの「党サポーター会費」が、当時の民進党大阪府連の収入となる「府連パーティ代金」として処理されているのではないか、という内容です。
直ちに事務所で調べたところ、当時の民進党総支部の会計処理も収支報告も「党サポーター会費」として適正に処理されていたことを確認しました。
もし適正に処理されておらず、旧民進党の収入や、大阪府連のパーティ収入の総額が変わってくるようであれば、当時の収支報告書の訂正などが必要になります。
このように会計処理と収支報告は適正であったことが確認されたのですが、調査の結果、事務処理上の誤りがあることがわかりました。辻元事務所では領収証などを伝票とともに台紙に張り付けて処理しているのですが、4枚については「党サポーター会費」の振替伝票の台紙に貼らなければならないところを、誤って「府連パーティ代金」の振替伝票の台紙に貼っておりました。
入金については、領収書・払込取扱票をベースに正しく処理をしていたため、収支報告の訂正は発生しません。また、問い合わせにあるような「転用」の事実は一切ありません。
しかし、たとえ内部処理のための振替伝票とはいえ、台紙を間違えて貼ったものを公開していたという問題は残ります。
そこで、選挙管理委員会に
「少額領収書の開示請求で、貼り間違えた振替伝票を情報公開してしまったのですが、これは今から訂正できるのですか?」
と問い合わせたところ、
「この制度で開示義務があるのは領収書(今回は郵便振替の払込取扱票)の部分だけです。今回、そこはきちっと開示されていますし、科目などが書かれた振替伝票部分は、そもそも関係ありません。さらに、開示者から訂正を申し出る制度が存在しません」
という旨の回答でした。訂正はできず、やる必要もないということです。
並行して、総務省にも同じ問い合わせを行い、同様の回答を得ました。
上記のとおり確認できたため、2月26日に下記の通り夕刊フジに回答しました。
あらためて今後も選挙管理委員会や総務省の指導に従い、業務を行ってまいります。
そして、こうした事務処理上の誤りがないよう努めてまいります。
また、夕刊フジのお問い合わせでのご指摘も踏まえて、適正、的確に活動を続けてまいります。
※添付資料は、個人情報等に関わる部分をマスキングしております。