今、国会が不正常と言われていますが、不正常なのは国会ではありません。財務省であり、政府です。
私たちには追及したい問題がたくさんあり、法案の対案も準備しています。早く審議を再開したいのです。
しかし、審議が成立する条件を、政府与党が整えようとしているようには見えません。
この間、私たちが省庁に資料を求めれば、文書を隠蔽する。改ざんする。
国会で質問をすれば、これも「調査中」で何も答えず、先送り。
これではまともな議論などできません。
そのため私たちは立法府として、正常な体制に戻してほしいと与党に要請しました。
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<2018年4月18日 野党6党提出 要請内容4項目>
1. 麻生財務大臣の辞任、並びに福田淳一財務事務次官の罷免を強く求める。
2. 森友・加計問題の全容解明のため、柳瀬唯夫元総理秘書官をはじめ、関係者の証人喚問を
強く求める。
3. 財務省による文書改ざん問題の調査結果の4月中の公表、並びに改ざん前の文書の全容の
即時公開を求める。
4. 自衛隊の日報問題の真相究明、並びに自衛官の暴言問題の早期の事実確認を強く求める。
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安倍総理は「膿みを出し切る」と言いました。しかし、いまだにこの要請に対しての明確な回答がありません。
また、政府与党がこのような姿勢を続けているということは、海外から見れば、日本は外交文書すら改ざんや隠蔽をしているのではないか、という疑念を抱かせることにつながります。
外交問題が切迫している中で、国際的な信用を失わせているのは、政府与党、そして安倍総理なのではないですか。
与党は明日26日に、外交についての予算委員会を開くと言っていますが、肝心の外務大臣は外遊中で日本にいません。誰が答弁するのでしょう。
昨日、新橋駅前でおこなわれた立憲民主党の街頭宣伝で、枝野代表はこう指摘しました。
「国会には3つの役割がある。
1つは内閣総理大臣を選ぶこと。2つめは法律を作ること。でもこれらと同じぐらい大事な役割、”国民のみなさんに代わり、行政を監視し、チェックする”という役割が国会にあるということを、安倍政権はわざと隠している。この役割を果たさなければ、まっとうな政治は果たせない。」
「改ざんや隠ぺいやいい加減な答弁はもうしない、信じろというならば、それだけの証を示す責任はいまの政府と与党にある、ということを知っていただきたい。」
現在野党6党は、内閣不信任案を出すどころか、政府与党が国会に対し、真摯な姿勢で臨むのを待っている状態です。
安倍政権が疑惑解明に切り込み、財務省をはじめとする政府の異常事態にけじめをつけて、国会審議の条件が整うことを、私は願っています。
まっとうな国会審議を拒否しているのは、政府与党です。
国対委員長として連日、メディアに国会情勢を伝える