昨年、ノーベル平和賞を受賞した、国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン「ICAN」。
昨日、現在来日中のICAN事務局長、ベアトリス・フィン氏を迎えて、国会議員との討論集会がおこなわれました。
昨年12月、ICANの尽力により、国連総会で核兵器禁止条約が採択されました。
125カ国が条約に賛成しましたが、日本は賛成しませんでした。
今回、ICANの事務局長を前に、日本政府側がどのように説明するのか大きな注目が集まり、会場には大勢の報道陣が詰めかけました。
会場では政府を代表して佐藤正久外務副大臣が報告をおこない、また各政党の代表者がそれぞれ意見を述べました。
討論集会の開始前に控え室であいさつすると、ベアトリスさんは、とても気さくに、素敵な笑顔で迎えてくれました。
NGOという立場で活動するICANが国際的に評価され、世界の平和をつくる流れが起こっていることに、大きな希望を感じました。
討論会の冒頭で、ベアトリスさんは
「今、北朝鮮の核開発の脅威があるからこそ、日本は核兵器を禁止するために行動すべき。アメリカと関係を保ったまま核兵器禁止条約に参加することは可能だ」
と力強く語りました。
唯一の戦争被爆国である日本は、この先、どうやって平和をつくっていくべきなのか。
これからも、多くの人たちと膝を突き合わせて考えていきたいと思います。
なお、本日の資料として昨年7月に採択された「核兵器禁止条約」全文の日本語訳と、ノーベル委員会委員長によるノーベル平和賞授与演説の非公式訳が配布されました。
それぞれ下記から見ることができますので、ご参照ください。