辻元清美と小林よしのりを引き合わせたのは、自民党のリベラル保守加藤紘一氏。昨年亡くなられた自民党の加藤紘一元幹事長だ。
「2人が手を組まなきゃいけないほど時代は悪くなった、安倍政権で悪くなった」
加藤氏は、そう言ったという。
今回、歴史的和解と言われた小林よしのり氏の、辻元清美への応援演説を書き起こしたもの。
以下抜粋です(スタッフより)
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ゴーマニズム宣言、おぼっちゃまくんの小林よしのりです。
わしは、保守なんですよ、しかも改憲です。本来、敵。
なんで小林よしのりが辻元清美を応援するのか、とすぐ言われるんですね。
必ずネトウヨとかは、「もう小林よしのりは変節した」とか言ってるわけですよ。
ところが、辻元とわしは案外仲良くてねー。
二人で六本木の中華レストランの個室をとって二人でデートしながら飯食ったこともある。
ま、それ以上は発展しないんですけどね(笑)。
そのときわしは、彼女の人生を聞いてしまった。
恐るべき人だと思いましたよ。
ちょっと普通じゃない。筋金入り。
とにかくこの人は、安倍政権、権力のトップにある人間に、まったく臆せず闘っていける。
そういう人間って、この男社会の中ではほんと嫌われるんですよ。
で、ありとあらゆる辻元清美に対するデマが作られる。
ホント、デマだらけですよ。
辻元清美に関することで、ネトウヨとかがもうデマばかり作ってる。
それを、国会議員すら信じてたりするんです、実は。
酷い話ですよ。同じ党の中の政治家までそれを信じてたりするんですよ。
ホントに、よくこれだけデマを飛ばされてね。で、辻元清美はそれに耐えてる。
わしは、デマにいちいち反論しなさいと。
あまりにデマが広がり過ぎてるといって彼女に忠告してるんですよ、ほったらかしにするなと。
今フェイクニュースっていう、嘘のニュースばっかしが作られてる世の中でしょう?
でも、わしはやっぱり彼女を見ててホントに根性が座ってると思った。
ああやって権力に立ち向かうのはすごいな、と。
それからもう一つ、例えば護憲派を排除するとか、自分の意見と違う人間を排除するとか、そういう考えに立ってしまうと、恐ろしい世の中ができあがってしまう。
だからわしは、どういう人であろうと排除はしない。
ちゃんと熟議をする。
民主主義ていうのは、対立する概念の人間たちでも、とにかく議論する、熟議が大事。
小池百合子がよく言うんですよ、アウフヘーベンって。
アウフヘーベンっていうのは、矛盾する二つの意見がぶつかったときにより高いところに上げてく、もっと素晴らしい意見にしていく。
これをアウフヘーベンていうんですよ。
それなのに、矛盾する相手を排除しておいて、それでアウフヘーベンなんてできないじゃないですか。
議論しなきゃならないんですよ。
希望の党は、ホントは排除せずに全部入れていれば、結局、一対一の闘いになったんですよ。
そしたら政権交代も起こったかもしれない。
それをわざわざ小池百合子が排除してしまったから、もう野党は分裂する状態になっちゃった。そしたらもう勝てませんよ。
いまもう、安倍政権は300議席を超えるかもしれないって言われている。
そしたらもう完全独裁ですよ、今後は。何をやっても許されるんだなと安倍晋三は思うわけです。
加計問題も、森友問題も、共謀罪も、強引に中間報告で通してしまったことも、安保法制を強行採決したことも、全部やることはもうこれでもうすべて認められたと思うんですよ、安倍晋三は。
で、今からもっと独裁が進んでいく。そして言論も危うくなる。
なぜかと言うとマスコミのトップ、新聞社とかテレビ局とかそのトップが安倍晋三と会食してるんです。そしたら、自然に安倍政権に都合のいい放送しかしなくなるんですよ。
わしは以前、自民党の勉強会、自民党の中にもリベラルな議員がいるんですが、その勉強会に呼ばれました。
呼ばれたんだけど、直前になってキャンセルされた。
それは自民党の中のリベラル系じゃなく、安倍政権の信奉者の議員たちが潰したんです。
同じ日に勉強会は開催して、そこに百田尚樹を呼んできて「マスコミやスポンサーに圧力をかけて潰してしまえ」と、そういう議論をしてるんです、奴らは。
もう言論の自由も侵されているという状態です。
共謀罪もそうですよ。心の中で考えただけで駄目なんですから。
心の中で何か考える内心の自由を奪う、共謀罪で。
だから、表現者はみんな反対してる。当ったり前ですよ!
なんもしていないのに、これからは盗聴される、逮捕される、家宅捜索される。そういう時代になってしまうじゃないですか。
だからわしも必死で反対した。でも通されてしまった。そんな政権ですよ。
で、そうなると、いいですか? もう勝つんですよ、安倍政権はね。
だから、それと真っ向から戦える政党、政治家がどうしても必要だ。
これを食い止める政治家が必要だ。
議論の持ってきたかによっては、彼らの企みをあばくことが出来るんです。
その政治家が辻元なんですよ!!
これだけの根性があって、それだけの追及力がある、攻撃力がある、それが辻元清美なんです。
わしはやっぱり言論の自由がほしいから。民主主義は熟議だと思ってるから。
これ以上もう、強行採決、強行採決って通されていくのが非常に恐ろしい。
でも、例えば防衛の問題だって、辻元さん、ちゃんと具体的なことやってるんです。
リアリティがあるんですよ。
だから、例えば安保法制も、自衛隊を自衛隊のままで集団的自衛権に参加させてしまうことになった場合、自衛隊員は、軍隊未満の武力しか持たないんですよ? それでアメリカと一緒に戦わなければならなくなる。こんな危険なことはない。
立憲民主党は、辻元さんもそうだけど、個別的自衛権を強化しろと言ってる。
まず自分で守ることをどこまでやれるかをやれってことを言ってるわけですよ。
で、わしがアメリカ人と話をしていても、アメリカ人はこの考えに賛成する。
そりゃ当たり前ですよね?
だって、なんでアメリカ人の青年が、例えば尖閣諸島とかをまもるために血を流さなきゃならないの。
そりゃアメリカ人だってイヤですよ、日本人のために無人の尖閣諸島を護って死んでいかなきゃならないなんて。
だから、個別的自衛権を強化しよう、しかも、なおかつ、アラブ社会なんかと戦わないように制限を決めよう、というのが個別的自衛権なんです。
よっぽど立憲民主党の方が、辻元さんの方が、国を愛してる。
今の自民党とかそういうのは保守じゃない。あれはアメリカについていくだけ!
従米保守と言って、ひたすらアメリカについてって、戦争をしよう、それだけですよ。
それを何とかして防がなければいけないというところでは、(辻元と)同じ意見になってしまう。
だからわしも安保法制は反対したわけです。
集団的自衛権をこの段階で変えることは絶対おかしい。だからわしは立憲民主党の方が絶対いい。
もう、辻元清美ほどの筋金入りの議員じゃないと勝てません。
権力というものに真っ向から戦える辻元清美という議員を、絶対に国会に送ってください!
そうしなきゃみなさん、独裁を認めたことになりますよ?
多くの人にこのことを知らせて、とにかく自公で300議席超えるっていうのをなんとか食い止めて欲しい。なおかつ、絶対にこの辻元議員を送り込む。で、闘ってもらう。
我々の自由のためですよ!
ホント多くの人に、彼女が必要なんだということを、もうバリバリの保守の小林よしのりが言っているぞと報らせてください。
みなさん、お願いします。