さきほど、自民党の丸川議員が私の事務所に謝罪にこられました。「カフェスタ」台本には「辻元清美議員が創設したピースボート」とあるところを、「ピースボートに乗っていた」と読み間違えてしまったということでした。
私は、これは単に言い間違ったという話ではない、と応えました。なぜいまの安保関連法案の重要局面で、わざわざ私と海賊事案を結びつけて民主党を攻撃するようなメッセージを出したのか、ということです。
また、安倍総裁の発言についての撤回・謝罪が含まれないことも指摘しました。
何より、7月13日の「カフェスタ」が自民党のホームページから突然削除されているので、なぜ削除したのかを確認したところ、丸川議員は削除されたこともご存じありませんでした。
削除の際に、私から抗議があったことや事実誤認を認めたことのアナウンスも何もないのは、国民に対して誠実でありません。なぜ削除したのかということを国民にお知らせするために、私の抗議内容や謝罪内容についてもきちっと掲載するように伝えました。
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自由民主党幹事長 谷垣禎一殿
7月13日放映のネット番組「カフェスタ」における
安倍晋三総裁と丸川珠代議員の発言の撤回と謝罪を求める
7月13日放映の貴党のネット番組「カフェスタ」において安倍晋三総裁と丸川珠代議員が以下のように発言されている。
丸川議員 私たちは一生懸命、民主党の反対の中、法案を作ったのに、いざ政権を取ったらふつうに何の説明もなく使うということが起きているわけなんですよね。これはぜったいみなさんにぜひ忘れてほしくないことだと私は思ってます。忘れてならないといえば、あの世界一周の旅行のピースボート。あのピースボートに乗っていたのは、民主党の辻元清美議員でございますが、あのピースボートは、海賊が出る海域を通るときにたしか、自衛隊に護衛してくれって頼んで、自衛隊に守ってもらったんですよね。
安倍総裁 海賊対処のための法案を出したときも、民主党は反対でした。しかし実際にいざ危なくなると、助けてくれと、こういうことなんだろうなと思いますね。また、たとえば弾道ミサイル防衛のための法改正にも反対したんですね。しかし、政権時代に命令を発令して、彼らが反対した法律を使って自衛隊を出動させたということなんですが、ですからとにかく反対はしますがしかし、政権に就くと、説明はせずに実際自分たちが反対した法律を使うということかなあと思いますね。
辻元清美は、安倍総裁と丸川議員が示唆したようなクルーズには乗船しておりません。
また当該船舶への護衛を指示するなど、辻元清美が本件に関わった事実も一切ありません。
なお辻元清美は、1996年の衆議院選挙に立候補するにあたって、NGOの政治的中立性を保つ意味からも、当該団体のすべての役職から退いています。現在の活動とも、一切の関係をもっておりません。
このような悪質なデマゴーグやレッテル貼りに強く抗議するとともに、当該発言の撤回と謝罪を強く求めます。
2015年7月14日
民主党 辻元清美
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自民党広報本部
本部長 馳 浩
7月13日に放映したネット番組「カフェスタ」へのご指摘を、本日、谷垣禎一幹事長宛てに頂戴いたしました。
自民党広報本部で事実関係を確認しましたところ、「辻元清美議員が創設したピースボート」と紹介すべきところを「ピースボートに乗っていた」という表現になってしまいました。
辻元清美議員のご指摘のとおり、誤解を招く表現となったことで、不快の念を与えたとすればお詫び申し上げます。