私たちは、6月に通常国会が閉会した直後から、憲法53条に基づいて臨時国会の開会要求をしてきました。
しかし、政府与党は臨時国会を開くことを拒否しつづけ、9月28日に臨時国会を開いたと思うと冒頭解散をしました。
これは立法府として異常な事態でした。
そして選挙を経て、明日から特別国会が開かれます。
私たちは総理の所信表明、各党代表質問、予算委員会、各大臣の所信表明と質疑などをおこなうよう、政府与党に要請していました。
しかし、それに対する答えは得られないどころか、野党の質問時間を縮小するという方針が打ち出されたのです。
今日は、野党の国対委員長会議にて、しっかりした国会審議を求めることを確認。続いて、野党を代表して自民党の森山裕国対委員長と会談しました。
森山国対委員長には、野党が質問時間の縮小に応じるのが国会開会の前提条件ということはあってはならない、とお伝えし、森山委員長からも、2つの問題はセットではないという回答を得ました。
国会の実質審議については検討していただくことになりましたが、質問時間の配分については平行線に終わりました。
この会談の後、午後からは各派協議会が開かれましたが、結局、国会会期については決着せず、明日の開会日に持ち越しとなりました。
これまでの国会審議の中で与党は、質問時間が余ったからと般若心経を唱えたり、質問と関係ない内容を延々と答弁して時間を稼ぐ、はたまた総理がヤジを飛ばす、といったことをくりかえしてきました。そのような態度を続けてきた挙げ句、さらには野党の質問時間を削ろうというのは、“謙虚”とはほど遠い姿勢ではないでしょうか。
法律は時に国民の生活を縛るものです。
だからこそ野党が十分な質疑時間の中でチェックをおこない、政府与党が懐深く、説得力をもって説明をすることで、法案の意義や正当性を国民に知らせることができるのです。
したがって、テレビに映りたいからなどという理由で野党の質疑時間を短くするという行為は、政府与党自ら、国民の信頼を得る機会を放棄することにつながりかねません。
私はそれを、一年生議員のときに自民党の先輩方から学びました。
議会制民主主義をないがしろにすることは絶対に許されません。
ひきつづき、十分な審議の場を強く要求していきます。
夕方には立憲民主党の議員総会が開催されました。
明日からが、立憲民主党の国会の活動の第一歩。
新人議員、再選出議員とも、新たな気持ちで明日からの国会に全力を尽くしていこうと誓いあいました。